つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

「iPad VS. キンドル」

出版されるとほぼ同時に購入。ぽつりぽつりと読んだり、その後も所々を再読し、読後の感想が延び延びになってしまった。ソニー電子書籍“Reader”(リーダー)が日本で発売されるとのニュースもあって、今のうちに書いておく。

 

新聞の広告で見て買おうとし、当時はiPadが日本で発売される少し前だったはず。最初は、ムック本のようなもので、使い方などの比較かと思ってた。書店で、その類のコーナーで探して見つからず、店員さんに聞いて分かった次第。当初、ムック本でカラーページ満載みたいなイメージだったので、正直ちょっとがっかりした。でも、読んでったら、面白い。

 

海外動向もだが、結構昔の日本で電子書籍なり、その発端に関与した人たちのことが書いてある。しかも、インタビューもあり、その人達が当時考えていたこと、そして今考えていることなども紹介されている。青空文庫やT-Timeなどにも言及してて、懐かしい部分もある。

 

ソニーeBookリーダーに結構なページを割いていて、3つの電子書籍端末を比較していると言っても良いくらい。しかも、ソニーeBookリーダーを牽引している野口氏の触れ方が当初思わせぶりに書いてあり、その意味でも印象が強くなってしまう。アメリカでの意外な販売方法などの記述もあり、今後の日本での販売を比較するのも面白いかもしれない。さらに言えば、ソニーが当初アメリカで販売をスタートした背景に、著作権への国民や業界の意識とか業界団体の考えなどがあるとしている。これは、書籍ばかりでなく映像コンテンツなどでも同様で、製品開発とかその投入地域を考える上での留意点になるのかもしれない。

 

フォーマット戦争など当時と若干変化している部分もあるが、基本的な考え方は参考になる。また、”自炊”の事や新興企業の製品などにも触れており、電子書籍に関して全般的に知るには持ってこいだろう。既述のキーパーソンの考えなどを知っておくことも有意義だ。

 

ここ何年かは、電子書籍のニュースに触れて、ちょっと読み直してみるケースが出てくるような書籍だと言える。

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