つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

NHK Eテレ、サイエンスゼロで顕微鏡「高速AFM」 ウイルスの映像も

今朝、昨夜のサイエンスゼロを再生したら。「高速原子間力顕微鏡」(高速AFM)。金沢大学の取り組みで、ナノサイズレベルの生命現象をリアルに捉えれれる顕微鏡。雑誌Natureに発表済み。

上のTwitterのは、16日の放送当日のものなので注意。土曜日に再放送がある。また、本ブログのタイトルは「顕微鏡『高速AFM』」と、顕微鏡がダブってるわけだけど、ご容赦を。

 

番組で、顕微鏡で扱えるナノメートルレベルと、ウイルスとか細菌、血球との比較。女性(小島さん)が左手にパチンコ玉より少し大きめの赤い球挟んでて、それが10nm(ナノメートル)。画面での赤くて大きなのが赤血球だけど、彼女の右手下の小さな黄色く見えるのがウイルス。赤い球の10倍くらいとしての図示。

 

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後述するけど、ウイルス絡みを気にしてたら、それっぽいのも出て、非常にラッキーと感じた。ウイルスが体内に入り込み、酸性をきっかけに物質(多分mRNA)を放出する様子が捉えられたというもの。インフルエンザAウイルス。

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イラストイメージでの物質放出が、ウイルスの色の変化で表現というか映ってるので、イメージ図と全く合致しないと感じる人もいるかもしれない。が、自分としては、「ここまでは分るんだ~。しめしめ。」といった感情。

 

番組では、ゲノム編集とか環状ペプチド関する挙動など、複数の映像も出た。

 

途中で”気にしていたら”と書いたけど、1つは1年くらい前から。新型コロナウイルスがニュース等で出るんだけど、「(新型コロナなどの)ウイルスって死んだらどうなるの?」という疑問。突起物が取れちゃうとかなら顕微鏡の類で分るかも、細胞?の水分とかが無くなるとかだと別の測定機かな、とかに少し思いを巡らしてた。

もう一つは最近で、新型コロナの空気感染の可能性に関したもの。最初の頃から、新型コロナウイルスの空気感染の事が話題になってた。オミクロン株もだし、その前のデルタ株の時もほんの少し話題になったかと。空気感染の可能性は言われてはいたけど、個人的な最初の頃は、頭の隅に程度。それが最近のオミクロン株だと、身近な対策でも考える必要ありかなへの思いへ。(N95系マスクの購入といった具体的な行動へ。)

デルタ株での空気可能性の頃から、空気感染として細菌の結核などが有名だけど、それより小さな(新型コロナなどの)ウイルスの空気感染の可能性が低いのはなぜ?

自分でもバカバカしいと思いつつ、細菌の方は浮遊するメカニズムがあるのかもとか、思いのほかウイルスって重いのかとか。デルタ株なり前の株と、オミクロン株の比較として、オミクロン株の方が軽くなったのかな~とも考えた。

最近では、空気感染の特にウイルスの場合って、1個で浮遊してるんじゃなくて、数個とか10個とか20個とかが集まって浮遊してるものが人へで、そして人が感染するんじゃないかと。個数がどれくらいかわからないし、細菌も2,3個とかで集団で浮遊してるのかもしれない。咳とかで、飛沫になるタイプ、そうでなくて数が少ないタイプ、数が多いタイプが色々存在する感じ。それらが3種類という訳じゃなくて、飛沫の中にも飛沫自体は大きいけど中の個数は極小など、連続的というか平面的な種類がある感じ。”水分”がキーになるか分らないが、飛沫と一緒だと水分が多くてウイルス長生き、水分少なくても集団が大きければそれもそれなりに長生き。

自分の発想に対する検証をちらっと考えてみたけど、しばらく前は全然思いつかず。今回の顕微鏡での映像で、ウイルスを酸性に浸してからの動きを目にして、ウイルスが死んだとか、生き延びてるかの判定には使えるかもと思えて、空気感染を含めたウイルス感染のメカニズム解明などが一挙に進む気がしている。そうしたら、人流!人流!みたいなのから、室内での湿度や空気の還流度浮遊物みたいな、測定できるものでの対策レベルが議論できるのかもと。一部は例えばCO2濃度で近似的にとかの話があるかもしれないけど、それはそれで悪くないと思う。

 

番組で開発発端の話が出たけど、30年近く前から。まっ良くある話と言えばそうだろうけど、少し驚き。昨今の総理大臣などの政治家さんの科学技術系のネタは、タイムスパン超短め。先々見越した話は、えらく少ない気がする。逆に研究開発側は、予算的には少なめをコツコツやるやり方を考えたり、大学などの周りの組織体も長い目線での対応も考える必要があるんだろうな~とも考えた。

 

ちょっとした科学番組だったけど、なんか今日はいい刺激を貰った感じ、

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