つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

日経「私の履歴書」で吉野彰氏 リチウムイオン電池での事業化、本体からの撤退

今月の日経新聞私の履歴書」は、吉野彰氏。ご存知かと思うが、ノーベル賞受賞者で、旭化成名誉フェロー。

 

ここ数日は、リチウムイオン電池の研究開発から事業化の話が続いており、技術屋の我々としても興味深い話が多い。自分は馴染みがなかったが、研究テーマを絞り込む「悪魔の川」、研究開発での性能やコストなどの壁の「死の谷」、事業化での壁の「ダーウィンの海」が存在するとして、それぞれのフェーズ(壁)での苦労話が述べられてる。

 

18日の「黒ダイヤ」と題する回では、材料の購入の際に目的などを言えずに苦労する話。19日の「死の谷」と題する回では、量産に向けての一コマとしてテニス合宿でのメンバーの写真が掲載されている。この辺りは、研究開発とか設計でのプロジェクトでの、対外的な交渉やチーム形成で大なり小なり皆さん経験することと思われる。ノーベル賞受賞者としての履歴書と言うより、「プロジェクトX」のような感じで、技術屋我々でも身近に感じられた。

 

なお、21日の「新型電池誕生」の回では、ソニーの方が先に製品発表したことに触れられてる。そして今日23日の「IT革命」の回では、リチウムイオン電池の量産のために設立した、東芝との合併会社の解消に触れられてる。旭化成に戻るか、東芝に移籍するか選択を迫られた社員の事に、胸を痛めてる旨が述べられてる。

前者は、吉野氏のノーベル賞受賞の頃に、電気電子の人たちから聞かされることが多かった。その分野でのキーマンなどの話が少なくなかったが、テレビなどでも話されたか?? また後者は、リチウムイオン電池に限らず、液晶や半導体などでも起きてて、”選択と集中”の名のもとでの一時期を象徴する1つに思えてしまう。

 

あと1週間ほど掲載される。ノーベル受賞者から見た、日本での技術力とか製品化への思いみたいな話も出てくるのかもしれない。そんなことも少し期待して、読んで行こうと思う。

 

 

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