今月の日経新聞「私の履歴書」は、三菱重工業(株)相談役の西岡喬氏。毎日必ずでもないけど、読んでる。
そもそも初回が面白かった。社内施設の”名航時計台”の取り壊しに待ったをかけたという書き出し。その時計台に関連して、零戦や(国産小型ジェット機)MRJにも話が及んだ。やはり、零戦などの話になると、ついつい引き込まれてしまう。
ここ2,3日は、立て直しでの「受注生産品」と「汎用品」に分類しての、改善取り組みの話が参考になっている。PMO研究会での製造系のグループでも話題となったが、(日本の)製造業はさまざまな商品やシステムを製造している。その関係もあって、プロセス特にプロセス改善を一律に議論しにくい。あるいは、一律に議論するにも、それらの差異を踏まえて一律にできるかの検討が必要である。
「私の履歴書」ではポイント程度しか書いてないが、経営トップでの視点での改善への考えを知ることになり良かった。(世の中、”改善”の掛け声だけの所も少なくない。例えば「受注生産品」と「汎用品」に分けて対策検討する位の指示でスタッフが動かないと、スタッフはどっかの本の丸写しで有効じゃないということもありそう。)
今日ので触れてるのは、2002年の長崎造船所での客船火災事故。その後も造船を続けた話は、昨日の製鉄機械を継続した話と相まって、事業分野の”選択と集中”で本来考えるべき事を示している。