つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

製造業製品開発プロセス IPD

IPD(Integrated Product Development)は、「統合製品開発」と訳され、製品開発の統合マネジメントシステムである。参加している研究会で話が出て、ちょっと本とかを読んで勉強した。

 

ISOやCMM/CMMIなどと比較すれば、知名度は低い。対比的に考えれば、ゼロと言っても過言ではないかも知れない。

 

ただ、最近非常に感じているのは、”プロセス改善”という用語はあるが、どうもソフトウェア主体になっている。つまり、改善はソフトウェア関連チームのみが行う風潮にすらなっている。これが製造業の場合は、ちょっと問題。つまり、ハードウェアの改善とか、ハード+ソフトの改善がされにくくなっている。そのため、製品開発の効率化がなおざりになってしまっている。

 

IPDは、IBMが開発効率化のためにプロセス開発したもので、日本IBMでも実践しているとのこと。また、その実践でのノウハウを元に、他企業へのコンサルなどもやっているようである。(その関係もあって、IPDはきっちりとしたプロセスというよりも、基本的な考えを示していると思った方が良い。)

 

IBMが1993年から始まった経営革新の一環でスタートした。経営革新の開始時、4週間のうちに全製品開発部門のトップに、次年度の事業計画の実現性の検証と保証を行わせた。ちなみにその4週間を、アムネスティ(懺悔)期間と呼んだそうだ。

 

その実現性の検証と保証が、IPDの骨幹になっていると感じた。つまり、評価指標を設けたり、チェックポイントを設けている。

 

 

ちなみに、上の2冊が手に入る/入りやすい本。左の「IPD革命」は、背景や歴史的な流れ、そして基本的な考えを述べている。右の「実践IPD」は、書名が示すように実践向きの本である。「実践IPD」には、製品開発での問題点が、それに対するIPDでの解決法とその解説等と一緒に列挙されている。

 

 

実際にIPDを導入する前提でなくとも、プロセス改善の考え方として参考となる部分が少なくない。あるいは、本書を参考に自社内のプロセスへの追加や改善を行うのは、有益となるだろう。

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