つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

半導体から学べなかったのか、日本の「電機」

実は結構以前からソフトウェア品質の向上のために、半導体のアプローチが参考になるかと思い、少し勉強している。(細部は後日。) また、明日、とあるコミュニティで「組込みソフトウェア開発プロジェクト」に言及することになり、組込み業界を再俯瞰している。

 

こちらは、今週月曜日に発売となった週刊ダイヤモンド。タイトルが、すごい。”「電機」全滅!”。すごいと言うよりも、実感がストレートに表現されていると言った方が適切か。

 

電機業界の損益とか人員整理に言及したもの。

 

組込みソフトウェアで括るけど、電機業界のそれと、自動車や機械のそれとは、アプローチが違うと考えた方が良さそうに思えてならなくなった。アプローチと言うよりも体質的な事なのかも。

 

 

また、週刊ダイヤモンドの表紙にもある、”半導体”の文字が気になっていた。半導体も、昨今はCでの記述など高速にソフトウェア的な面が出てきた。一般論としての、組込みやIT業界のソフトウェアの品質と、半導体のそれとは比較にならない。ソフトウェア開発の立場では、高品質半導体ソフトが非常に参考になると思いながら、何かが頭に引っかかっていた。それが何か、、、、。結局、収益なんだと、今週気がついた次第。

 

そこで、なんで日本の半導体の収益が悪化したのか、わかりやすい資料を探してた。今のところ一番わかりやすかったのが以下。

 

「技術力から見た日本半導体産業の国際競争力の研究」

 

要は、過剰技術、過剰品質で、利益確保するチャンスを失ってしまったというもの。サムソンなどの製品化のための流れなど、非常に参考になった。携帯の”ガラパゴス化”とも通じる面があるだろう。そう考えると、過剰技術、過剰品質は、電機に共通な”性格”なんだろうと思えてきている。

 

ちなみに似たような内容で、同名レポートがある。ただし、個人的にわかりやすかったのは上。また、本レポート作成の(元エンジニアの)同志社大学 湯之上 隆氏の記事が、ネットにはいくつか転がっている。

 

QCDというのは容易いけど、C(コスト→利益)の事も考えないと、ソフト”全滅”になっちゃう。今年とかは、その辺りを意識しないと大変なことになるということ。

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