一昨日のPM学会の懇親会とか、他のコミュの懇親会や飲み会などで会話しながら思ったこと、、、。
PM学会って、業種的にはIT系の発表がほとんど。自分がソフトウェア系統に、ついつい目が行くせいかもしれないが。モチベーションなど業界に関係しない話はあったけど、エンジ系の話はめっきり減ってしまった印象。
さらに言えば、組込み系は皆無。もちろん企業名からしたら組込みやってるところも少なくないけど、組込み自体がテーマにはなってない。結構違和感あり。というか、PM手法とかを取り入れないんだろうかとの疑問がわく。
ふと思うに、ISO9000の取得の頃は、結構ハード屋さんと品質系のメンバーでプロセス改善をやっていたように思う。ただし、プロセス改善と言うよりも、ドキュメント作成とか整理に追われ、それが反発になった。また、CMM・CMMIの方はソフト屋オンリー。そっちはそっちで、レベル2などの取得が精一杯で、レベル2に書いてない事項(特にレビュー)なんて無視。そもそも、プロセス改善っていう視点での活動でないから、取得後は元の木阿弥。(正確には、用語としては取得とかじゃないけどね。)
組込みのソフト屋って、プロジェクト遂行という視点では、制限だらけ。全体リーダーじゃないから、お金や人をコントロールできない。ましてや期限なんて、口すら挟めない。なので、問題の解決方法は非常に狭まる。商品化のためにプロセス改善という言葉は出るけど、改善という言葉だけで、お金と人をもらえなければ、商品化への問題対応はできない。
そもそも、マイコンチップが出た頃から、ハード屋さんは考えることを放棄しだした。機能がソフトで実現されるのに、ハード屋さんがその機能を説明したりドキュメント化することを避けてきた。そのくせに、機能要求の列挙というかオウム返しは得意。実現したい機能を、ハード回路で実現するための工数把握とか図面を書く事はない。そのくせ、リーダーは彼ら。スケジュールの遅延が、機能決定が曖昧だったという視点や反省にはならない。ソフト屋のせいにしてた方が、保身になるから。(そこまでは言いすぎのケースもあろうけど、、、。)
PM手法とかが結構浸透している今、組込み系も少し考え直した方が良い。要求分析までハード屋さんがやるべきとまでは言わないとしても、PM手法くらいは知識として備えて欲しい。そしてプロセス改善というか商品化上での改善に対して主体的に動くべきなんじゃないだろうか。また、組込みソフトの人たちも、もう少し全体最適の視点を養ったり交渉すべきだろう。
PM学会の後、ふとそんなこと思った。