つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

米大リーグ放送でのリード距離

何気に見たNHK BSでの大リーグの放送で、盗塁のための走者のリードの距離が表示されてたので、ちょっと紹介。

一昨日の土曜日だったかに見て気になり、今朝の別試合を録画して再生したら記録されてた。なお土曜日のは、今日のよりもカメラの角度的にはローアングル。

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走者の動きに応じて丸円が動くし、距離(上だと12feet)の数値が変わる。

個人的には画像認識で自動的に処理してる気がしてるが、上の場合少し円の方が先行して動いてるようにも見受けられる。そのため、円の移動は人手なのかもと少し気になってきている。

 

なおこれに限らず、大リーグの放送ではストライクゾーンの表示とかバッターボックス近辺の音の強調など、色々技術の応用が利用されている感じがする。色々トライしてるというか、、、。日本との対比で、少し羨ましくも感じてしまった。

「アジャイル変革後の46%企業倒産」を調査 

昨日のアジャイル系のオンラインセミナーで、”46%の企業がアジャイル変革後に倒産”と述べられたので、調査。そのセミナーはアジャイル否定ということではなくて、より良いアジャイル(大規模Scrum)を目指してのもの。ただ個人的に、アジャイル導入しても失敗する所の話は少なく無いけど、倒産にまで言及されたのを珍しく感じて調べてみようと考えた次第。(なおセミナーでのその部分の前後で個人的な用事が発生してしまい、聞き漏らしてる内容がある事をご了承願いたい。)

 

調べたら同様な事を述べているところを発見。

 

biz.kddi.com

atlassian-teambook.jp

昨日のセミナーを含めて、Scrum Incのジェフ・サザーランド氏の言からのようだ。ただし、直前の2つに関しても細部になると若干異なる。アジャイル開発(アジャイル型企画開発モデル)プロジェクトの47%が失敗なのは同じとして、下の方ではMITでの(それとは別の調査で?)25%が倒産・買収へ。

 

なお47%の件は、Forbesの調査のようで、Forbesのサイトで検索したがすぐにはヒットしなかった。なんらかのレポートとしての配布なのかもしれない。

 

細部は別として、アジャイルでの失敗、それも割合にまで言及している意味で貴重というか頭の隅に置いていた方が良いだろう。理由なども調査されているかも知れず、そちらの方も各組織体で導入などで参考になる可能性が大である。

自分としても、ちょっと気に留めておこうと思う。

従来QA→アジャイルQA(QA2AQ)での「パターン」

今日は、enPiT-Proスマートエスイー主催 の「アジャイル開発と品質」のオンライン受講。

smartse.connpass.com

従来のQAからアジャイルなQAへの変革(QA to AQ QA2AQ)に関する複数者による講演。QA2AQは、2019/09/09に受講した「アジャイル時代の組織ケーパビリティ向上」などでも少し触れられて、気にしてたもの。

 

核心の2パターンと、具体的な30近いパターンを設けている。核心(コアパターン)は、障壁の解体(Breaking Down Barriers)とプロセスへの品質の組み入れ(Integrate Quality)。具体的なパターンには、品質に焦点をあてたスプリント(Quality Focused Sprints)といったものがあり、個人的には性能評価みたいなテストと受け取り、明文化されるのは良いことと思ったりした。

 

そんなのを(グッドとかベスト)プラクティスと呼ばずにパターンとしてるのが特徴だろうけど、少し違和感。むしろ積極的にやるべきとの意図で、プラクティスなどの方が良いのではと感じた。

 

で、それよりも気になったのが、コアパターンの「障壁の解体」。ソフトウェアとかプロジェクト管理での、新しい手法とかフレームワークの勉強会のQ&Aや懇親会で、時々”障壁”とか”抵抗勢力”の話題が出る。人によるが、被害妄想的に喋る人もいる。”障壁”がコア部分の用語となることで、(結構フランクな素地が背景なのに)こうやって障壁を克服しましたみたいな発表になる気がする。

あるいは、本質的な問題は他にあるのに、”障壁”で実現できなかったと言い切る人もいるかもしれない。その辺りが気になった。(第3者検証って一般的に推奨されてるけど、第3者と呼ばれることに抵抗がある人もいる感じがする時もある。そんな人達には、第3者検証自体が障壁に思えるのかもしれない。)

 

なお蛇足的な意見としては、QAって品質保証と訳されるけど、ソフトウェア品質を保証できるか?と、立ち返っても良さそうにと思う。AQの話でも、品質保証としてる感じ。OSSとか外部サービスの利用、そしてセキュリティホールとかまで考えると、管理は出来るだろうけど、、、、みたいなところが限界のように思える。

 

 

QA2AQはこれからも気にかけるつもり。ただ、自分としては、パターンと聞くと、すぐに「アンチパターン」とかを思い出してしまう。ソフトウェアでのパターンにも色々で、悪いのもあるとの発想。そういった関係で、ついつい気になってしまった。

 

大阪・梅田での人骨発見と明治の鉄道黎明期

昨日のニュースでの、大阪梅田 人骨1500体超。数が多いことや、子供や病気の人が少なくなくて埋葬品も色々出てて、話題になってる。

 

mainichi.jp

貨物駅ターミナルだった所を開発しようとして発見されたそうだ。後述するように、前にも人骨発見された。ただ、以前は200体程度で、今回は数が遥かに多くてニュースなどでの扱いも大きかった? (以前の200体の方は、ニュース等で目にしなかった/気付かなかった。)

 

元貨物駅の開発での遺跡発見ということでは、”汐留”での発掘調査を思い出した。調査が結構長くて、ゆりかもめが営業開始してからも続いて、ゆりかもめの車窓から発掘の様子が見えたものだ。元は江戸時代の大名屋敷などだった。

汐留は、元新橋駅。♪汽笛一斉新橋を~ での新橋は汐留のこと。その後旅客業務が今の新橋駅になり、汐留の方は貨物駅へ。発掘調査後の今では、「旧新橋停車場」として、復元というかモニュメントが作られた。

 

恐らく大阪梅田の人骨遺跡?も、明治の鉄道開設時に埋め立てられたものだろう。ちょうど汐留で大名屋敷を埋めたように、、、。

どこかにまとまった情報があるかもしれないが、ネットでもそれらしい記事を紹介。

jaa2100.org初代大阪駅は、梅田(埋田)というもの。

 

www.constnews.com200体発見と調査の頃のもの。大阪-神戸間の鉄道建設の際に、梅田あたりにしたいきさつなどにも言及されている。”土をかけて投げ込まれただけ”との表現もあって、お墓なり人骨を移設していった可能性もある。個人的には、お寺なども存在してたなら、いわゆる”廃仏毀釈”も影響してたのかもと思ってしまう。

 

trafficnews.jp200体発見からしばらくしてのもの。

 

なお神戸-大阪の鉄道開設は、新橋-横浜と比べて2番目だったということもあってか、その後の扱いも小さな感じ。特に梅田というか初代大阪駅の扱いが小さい。

明治7年(1874年)5月11日に開業するが、開業式がおこなわれたのは明治10年(1877年)に京都駅まで延伸した時だそうな。そして現代、平成26年5月11日(日曜日)に大阪-神戸間 開業140周年 記念セレモニーは、神戸駅で開催されている。梅田が貨物駅としてが主になったりが理由だろうが、今となっては埋めて駅にしたことも少し影響してるのかもしれないと勘ぐってしまう。

 

蛇足:新橋-横浜の開業が、明治5年 1872年10月14日。12月2日(1872年12月31日)までは天保暦(以下、旧暦)を採用してたので、微妙な日数計算では注意。また、ウィキの「日本の鉄道史」などでも書かれているが、江戸幕府アメリカに対して鉄道設営免許を与えている。その後アメリカ政府は建設申請するが、明治政府が却下。その後イギリスの技術等の援助で、日本人主体での建設そして営業へこぎつけている。

 

今回人骨1500体強の発見で、何か供養をと考える人達も少なく無い気もする。都市開発なので、モニュメントみたいなのをとの声もあるだろう。「旧新橋停車場」のようなものが良いのか、ちょっとした供養塔の方が良いのか、あるいは両方なのか、、、。個人的には供養塔の方に1票かな。

大阪以外にも、明治時代の鉄道黎明期に各地で大なり小なりの出来事が起きたのであろう。梅田での人骨発見はミステリアスな側面で取り上げられるのかもしれないが、明治時代の鉄道黎明期などに思いをはせるのも悪くないと思う。

 

 

 

時代劇で、コレラ(古呂利)

CS放送の時代劇で、コレラが大きなテーマで取り上げられてたので、ちと紹介。なお、その番組でのセリフが”コロリ”で、古呂利はその字幕での文字列。虎狼痢としたり、コレラとして虎烈刺などの字を当てることもあるそうだ。

 

番組は、八百八町夢日記2 #29 「見えぬ疫病神」 。八百八町夢日記は、奉行がネズミ小僧を偽りの死刑にして、奉行とそのネズミ小僧とで悪を退治するというもの。この2 #29 では、長屋の子供の病気を悪徳医者・商人らがコロリとでっち上げて、土地などを手に入れようと悪巧みというストーリー。

 

番組でのシーンを2つほど。

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長屋を抜け出して真相を探ろうとするネズミ小僧が、(奉行と落ち合うことの多い)お店に来たシーン。コロリを「ころっと直る」病気と勘違いした娘が、お酒を出そうとする。ネズミ小僧は、マスクというか布で口を覆いながら話してる。

 

この後、ネズミ小僧らが、病人の長屋の娘を運び出し、養生所で診察と治療。(診察が絶対的に確立してるわけでもないので、コロリかは5分5分に近い。)

 

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長屋からコロリが出たとのことで、木板で囲んで、今まさに焼き払おうとしてるシーン。現場お役人のお偉いさんも、多少の躊躇いもありながら実施。間一髪で真相が判明し、娘の症状も回復してコロリでは無い事が分かり、間一髪でセーフ。

 

たまたまだろうけど、新型コロナウイルス騒動の真っ只中で、話題としてタイムリー。口を布で覆う辺りが、実際当時予防として広く行き渡ってたかは疑問だろうけど、一部の人は実行してたかもしれない。逆に、(生きたまま)焼き払いを実行したかは、個人的には、制度的に行ったかを含めて?? でも、時代劇ドラマとしては、どっちも分からなくはないレベル。

 

お店の娘のシーンは、病気のことを勘違いしてて、滑稽ではある。でも、新型コロナへの無防備や過剰反応、あるいは一部商品の品薄状況とかも、似た状況かもしれない。なんてことも考えさせられた。

 

新型コロナ アジア諸国との対比、実効再生産数を再確認

新型コロナウイルス。直近のテレビとかでは、”帰省自粛すべき”と”自粛すべきでない”を対立構造としてコメンテーターなどが意見述べてる。分科会とやらや東京都知事が指標を述べるけど、なんか都合の良い指標に変えられてく様な気もして、何だかな~感を覚えてしまってる。

 

そこでまずは、アジアやオセアニアの近隣諸国との対比を調べてみた。アジアと言ってもパキスタンやインド以西を除いてる。とまた、自分に馴染みの無い国を含めて無い。

 

元ねたは「札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門」である。1,2ヶ月ほど前では国名表記が英語だったのが、日本語表記に出来るなど色々進化していた。

人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】

中国、韓国、台湾、ベトナムなどのアジアと、オーストラリア、ニュージーランドの国や地域を感染者数のグラフで指定した。

人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推移【国別】(アジア+オセアニア)

以下は、そこでの表示を、縦軸を(対数ではなく)普通数値というか実数の表示にしたものである。ちなみに”過去7日間の増加”や(”全ての国”ではなく)”実数表示”などはそのままである。

 

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以下は、そこでのランキングを感染者数の多い順(ワーストランキング)で示したもの。

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いつの間にか、韓国やオーストラリア、そしてシンガポールよりも感染者数が増えてしまっている。

 

以下は死亡者数でのランキング。

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最近は、感染集者数で述べるよりも重症者数で考えるべきという人も少なくない。それ自体を悪いと言う気は余り無いが、近隣諸国と比べると、日本の死亡者数は余り良くない。アジアでは、死亡者ゼロの国が少なく無い。日本は奇跡的に死亡者が少ないとのヨーロッパやアメリカの言をマスコミは流すけど、死亡者の少ないアジア諸国の中では劣等生と認識が必要と言える。

 

 

3月4月あたりでは、(専門家会議経由の?)「実効再生産性」の事がテレビとかでも取り上げられてた。それが段々言われなくなり、分科会とかになって上で述べたような新しい指標になった。政府等の施策との関係をついつい考えてしまうけど、実効再生産性が以前の感染者数減少などに結びついたような気もして、何だかな~。

 

実効再生産性と、今回の指標での「(5)直近1週間と先週の比較」は同じと言えば同じだろうけど、どうも(5)の方は日曜日~土曜日での1週間で、7日間では無い気もしてきた。東京都の算出がそんな感じだったような、、、。他の指標でも似た側面があるけど、指標は日々公の数値で算出できるほうが良い。そして、日本全国の他に、各都道府県での数値も自動的に算出できる方が良い。

 

そんな事を考えながら、実効再生産性が分かるサイトはないか調査。1つ目は東洋経済によるもので、2つ目は学生ボランティア運営。後者は信頼区間を明示した表示にしている。

 

 

toyokeizai.net

rt-live-japan.com

2つの数値が結構違ってて、算出方法によるだろうけど、それにしても、、、が今の感想。例えば以下は、直近沖縄での違い。Rt Covid-19 Japanの1以下は、結構懐疑的に感じる。Rt Covid-19 Japanでは他に、神奈川県が0.17、大阪府が0.46と気になる県がいくつかある。

 

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 2つとも8月10日での生成やスナップショット。個人的には「祈新型コロナ退散」なので、お盆明けなどでの感染者動向などをここでのサイトで再確認してみようと思う。(実効再生産性での2サイトの違いも、時間があれば調べるつもり。)

 

 

HER-SYS(ハーシス) 新型コロナウイルス感染者等の情報電子化

今日のNHK ニュースウオッチ9で、HER-SYS(ハーシス)が取り上げられた。正式名は、新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(Health Center Real-time information-sharing System on COVID-19)。

番組では、手書きFAXをシステム入力することもあって、システムがかえって負荷になるのも問題だみたいなコメントだった。まっ、IT化などでの弊害としては良くあることで、先々を考えると、克服していくんだ~みたいなコメントなり、方向への意識が必要と思う。(別番組?あたりのコメンテーターとか政治家さんは、非難材料にするんだろうけど。)

で、新型コロナに関するIT情報に関しては、別途まとめようと思ってるけど、HER-SYSというシステム名がわかったことで、より具体的な考察が出来る。細部を調べたら、5月あたりでの発表とかもあって、自分として気付くべきだったかも知れないが、、。

なお、せっかくシステムがあるのに、直近の帰省自粛すべき/自粛しなくても良いとか夜の街云々の呼びかけが概念的過ぎてギャップを感じてしまう。最近は家庭内感染が多いなどを数値で示している少し良くなったとも言えるけど、もっとシステムを利用した分析や数値で呼びかけるべきだと思う。(家庭内感染等も、さらにより具体的な原因=本来の感染経路の細部調査とかを示してもらう方が、予防に備えられるんだが。)

ちなみに調べたら、東京都の導入なり移行が、7月下旬だったそうな。感染者数の数値訂正はこれが関係してたのかもしれない。個人的には、東京都がもっと早めに導入なり、IT化への意識(+分析への意識)で取り組んでいたら、ちょっと違った8月になったのかもしれないとも感じた。

 
 
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