つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

従来QA→アジャイルQA(QA2AQ)での「パターン」

今日は、enPiT-Proスマートエスイー主催 の「アジャイル開発と品質」のオンライン受講。

smartse.connpass.com

従来のQAからアジャイルなQAへの変革(QA to AQ QA2AQ)に関する複数者による講演。QA2AQは、2019/09/09に受講した「アジャイル時代の組織ケーパビリティ向上」などでも少し触れられて、気にしてたもの。

 

核心の2パターンと、具体的な30近いパターンを設けている。核心(コアパターン)は、障壁の解体(Breaking Down Barriers)とプロセスへの品質の組み入れ(Integrate Quality)。具体的なパターンには、品質に焦点をあてたスプリント(Quality Focused Sprints)といったものがあり、個人的には性能評価みたいなテストと受け取り、明文化されるのは良いことと思ったりした。

 

そんなのを(グッドとかベスト)プラクティスと呼ばずにパターンとしてるのが特徴だろうけど、少し違和感。むしろ積極的にやるべきとの意図で、プラクティスなどの方が良いのではと感じた。

 

で、それよりも気になったのが、コアパターンの「障壁の解体」。ソフトウェアとかプロジェクト管理での、新しい手法とかフレームワークの勉強会のQ&Aや懇親会で、時々”障壁”とか”抵抗勢力”の話題が出る。人によるが、被害妄想的に喋る人もいる。”障壁”がコア部分の用語となることで、(結構フランクな素地が背景なのに)こうやって障壁を克服しましたみたいな発表になる気がする。

あるいは、本質的な問題は他にあるのに、”障壁”で実現できなかったと言い切る人もいるかもしれない。その辺りが気になった。(第3者検証って一般的に推奨されてるけど、第3者と呼ばれることに抵抗がある人もいる感じがする時もある。そんな人達には、第3者検証自体が障壁に思えるのかもしれない。)

 

なお蛇足的な意見としては、QAって品質保証と訳されるけど、ソフトウェア品質を保証できるか?と、立ち返っても良さそうにと思う。AQの話でも、品質保証としてる感じ。OSSとか外部サービスの利用、そしてセキュリティホールとかまで考えると、管理は出来るだろうけど、、、、みたいなところが限界のように思える。

 

 

QA2AQはこれからも気にかけるつもり。ただ、自分としては、パターンと聞くと、すぐに「アンチパターン」とかを思い出してしまう。ソフトウェアでのパターンにも色々で、悪いのもあるとの発想。そういった関係で、ついつい気になってしまった。

 

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