つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

ウルトラQ 第18話「虹の卵」(竹の花)、第19話「2020年の挑戦」

ちょっとした戯言の類。

何気に「ウルトラQ」のDVDを再生して見た。「ウルトラQ」は、1966年に放送された特撮テレビドラマで、その後のウルトラマンなどの原点とも言われている。ただし、ウルトラマンシリーズとの対比では、巨大は植物や昆虫、逆に人間が1/8になるなど多彩。子供向けのユーモラスな場面も少なくないが、ミステリアスな局面が多い。

今回見て気になったのが、第18話「虹の卵」と、それに続く第19話「2020年の挑戦」。「虹の卵」は怪獣と原子力が大きなテーマだが、伏線として”竹の花”が出てくる。竹の花が不吉の前兆というもの。そして「2020年の挑戦」は、人が消えてしまう現象がいくつか発生。似たような記載が科学者の著書にありそのタイトルが「2020年の挑戦」というもの。

新型コロナ騒動の2019年、2020年ということと、不吉な予兆が重なって、そう言えばと確認してみた。昨年(2019年)に、結構竹の花が咲いたそうだ。1960年代に日本で竹の花が咲いたと言われ、120年周期と言われることが多い。ただし、周期に非常に幅を持たせたり、60年周期という記述も。1960+60=2020な訳で、竹の花の不吉なのが当たったのかな~と考えた次第。

なお、以下は、Googleでの「竹の花 咲いた」の検索(2000年1月1日以降)。

https://www.google.co.jp/search?q=%E7%AB%B9%E3%81%AE%E8%8A%B1+%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%9F&sxsrf=ALeKk02wu6a7jKbsG3296-vcfhLTzPfnLg%3A1592098691975&source=lnt&tbs=cdr%3A1%2Ccd_min%3A2000%2Ccd_max%3A&tbm=

以下は、2019年等での竹の花の開花が多いとのことで、調査しているサイト。竹林景観ネットワーク。ただし、研究者のみの閲覧とのこと。

http://balanet.bambusaceae.net/%e3%82%bf%e3%82%b1%e9%a1%9e%e3%81%ae%e9%96%8b%e8%8a%b1%e6%83%85%e5%a0%b1/


ウルトラQのDVDには色んな種類がある。総天然色版というのもあるが、第18話と題19話はⅡの方。これらのDVDは、放送自体は白黒であったものと、最近技術でカラー化したものの、両方が納められている。なお、第10話「地底超特急西へ」は、東京~北九州までの超特急の、その試運転でのドラマ。ジェット推進と思われるが、速度が450キロでリニア中央新幹線の営業予定速度よりも遅かったりして、「へぇ~」と思ったりした。

本番組では、人間社会を風刺したタッチも少なくなく、2000年代でもそのままだな~と考えさせられる側面も少なくない。興味あればどうぞ。

新型コロナ 緊急事態宣言解除に向けて感染経路の細部調査を

この前のブログ「新型コロナ 「感染経路」が不明って言うけど、、、、」の、言わば続編。

昨日は用事で、昼間に遠出。電車では少し混んで来ても、ほぼきっちり1人おきに座る人がほとんどで、立ったままの人がチラホラ。ターミナル駅駅ナカでもシャッターが下りたお店があり、開店してても人はまばら。お店では(近所のスーパーなどと同様に)レジ前に足マークがあり、レジ係とはシートを介してだった。

帰りでの一番大きなターミナル駅の地下街へ。具体的には横浜駅。そこでの買い物の1つを終えて、本屋での買い物をと思ったら、閉まってた。他のお店でも結構閉めてるところが多数。地下街自体はそこそこの人で、小さなお店の場合は人の混雑があるから閉店に合点が行ったけど、本屋さんは?の思い。近くの本屋さんは、規模はそう大きくないけど営業してる。別の本屋さんが2階以上の閉店に合わせて一時閉店した時があったけど、そこもついこの前は営業してた。最初、その対比で地下街の本屋さんも開店して良さそうと思ったけど、ふと雑誌コーナーが難だな~と。通路が少し狭いし、人が混む。リュック背負ってる人を避けて他の人との接触は結構ありえる。片方向に出来ないから、どうしても行き来で接触しそうになって、マスク無しのコホンで一巻の終わり。可能性は極小としても、お互いの接触そのものでの接触感染もありえる。

その後の帰りのある電車では、4人席の片側に1人座ってて、手摺をはさんで別の人。自分は4人席のほぼ真ん中に座らせてもらった。手摺を挟んでの人とは0.75人分空けみたいな感じか。目を瞑って考え事してたら、「コホン コホン」と咳2回。音に反応する程度でその方向を向いて、また目を瞑った。結構しばらくして目を開けたら、手摺の近くの人が、席を離してた。

 

帰宅して、緊急事態宣言解除県のニュースを目にしたけど、感染者を少なくするためには感染経路の追及が重要である。市中では「3密」が全体的には避けられているように感じるが、結局3密を避けても、ちょっとした接触感染を防がなくてはならない。市中での3密を避けても、家庭内へのウイルス持込を避けたり、家庭内感染を予防することが大事である。家庭内の予防として言葉として”3密”を用いるのは好都合だろうが、”3密”という言葉だけを対策キーポイントにして、具体的な対策を述べない(その情報が相対的に減ってきた)のが問題。また、具体的な対策が以前取り上げられることもあったが、追加等行うべきである。新型コロナの場合は、例えば初期症状として味覚障害のことが広く言われたり、空気感染に近い感染が危惧されている。そういう背景もあって、各自の対策も変えていくべきだろう。

都道府県によっては、感染情報で、詳しく立ち寄った時間や場所を記載している。それでも最近気になるのは、例えば会社内の感染でも、共有物に触れた可能性大なのか、立ち話とかが長かったのかなどが気になる。家庭内感染でも同様で、共有物の消毒が良くなかったのか、対面での食事が良くなかったかなど。

逆に、会社内の濃厚接触者の調査でも陰性の人がいる。陰性の人と陽性の人が分かれるケースもあろう。その際に、陰性だった人で予防的な事を実行してそれが有効そうなら、明らかにした方がよい。あるいは、陰性だった人と陽性だった人の予防策に違いがあればそれを。家庭内の場合でも、陰性の人に対する情報(その家庭では手摺の消毒やタオルの個人利用が徹底してた)の理由も貴重である。それらを1件づつの公開情報に含めるか、どんな表現にするかは工夫がいると考えるが、ある程度をまとめて発表する方法でも良いだろう。

例えば、自治体から、新型コロナウイルスに対する注意が防災メール等で流れる。その中に、その自治体で多く発生しているクラスターや人々に思い当たることがあれば述べても良い。家庭内感染で陰性と判明した家庭の多くが採用してた対策があれば、むしろ積極的に述べるべきだと言える。

最近の近所で目にするのは、手袋をしての買い物や公園での遊び。めったにいないし花粉症対策かもしれないが、ゴーグルして遊ぶ子も目にした。スーパーや飲食店では、店を出る時に手を消毒する人もいる。鹿児島の小学校再開で目にしたのは、うがいと手洗い以外に、顔洗いもやっていた。長い髪の人は、帰宅直後の消毒ブラッシングをやっているかもしれない。防護服に身を包んだ医療従事者の映像があるが、我々の日常でどう対応すべきか、対比的に考える必要があるということ。予防での程度問題やガセネタへの警戒はあるが、様々な対策に関して報じたり、逆に考えられる弊害を述べておくのは悪くないと考える。(海外ニュースでの中国人だったか、旅客機に乗る際に、簡易防護服みたいなのに身を包んで登場する様子を目にした。)

世の中では、曖昧な表現が好まれないが、こと感染経路の情報に関しては、「○○の可能性あり」みたいな表現でも述べるほうが重要と考える。特に終息に向けての行動が必要な最近ではそうである。SARSなど新しいウイルス発生時のWHO職員の対応をテレビ番組で見るが、会った人、一緒に食べた人などを徹底的に調べて拡大を押さえ込む。終息と発生というタイミング的には対極であるが、感染ルートを調べ上げるということでは共通している。

海外では、日本から見ると急激とも言える、国としてや業態としての再開への動き、、、さらには国と州などによって温度差など色々。日本の政府や自治体の判断も大変だろうが、各自の生活様式の変更を含めた対策も大変である。そのために、上で述べたような、どうやって感染したのだろうかの情報は非常に重要である。新型コロナの場合は、新しくて未知な部分も少なくないので、特に細部の情報が必要である。

日本で言うと、色んな工夫でスーパーなどが営業を続けている。映画館などで小規模の場合、工夫して営業している様がテレビとかで出る。逆に、テレビ製作(や多分映画製作も)が滞りだしたり、アニメ制作などにも影を落とし始めている。映画館がらみなら、子供達の楽しみにしてたGW向けのアニメなども上映延期。しばらくしたら、テレビでのアニメの新作放映は支障をきたすかもしれない。そんな現場のためには、3密だけではなく、具体的な感染事例と感染しなかった事例は非常に重要と言える。あくまで例だが、1,2時間程度の換気と手洗いの対応で防げてるケースが少なくないかもしれない。そんな情報、あるいはきっかけの情報があれば、アニメ製作再開などへの貴重な参考情報になるだろう。

寺田虎彦が「正当にこわがることはなかなかむつかしい」と述べたそうだが、新型コロナ対策、そして緊急事態宣言解除後はまさしくそうであろう。感染の状況の詳しい調査、そして対策への創意工夫を行うことで、新型コロナに関して”正当に怖が”っていく必要があると考える。

 

 

新型コロナ 神奈川県の感染者(数)を分析してみた

新型コロナでの緊急事態宣言解除の絡みもあって、住んでる神奈川県の感染者状況を分析してみたので、ちょっと紹介。

神奈川県自体では感染者が多くて、県としては緊急事態宣言解除は難しいだろうけど、○○市とかは大丈夫では?みたいな気持ちもあってのこと。むしろ、神奈川県でも自治体としての「町」や「村」はあり、感染の少ないそれらから解除していくことは悪くないだろうと思っている。その確認も意図してのこと。

神奈川県の分析の前に、横浜市の話。以下が結構まとまってる。

https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/koho/topics/corona-data.html
トップページ > 市の情報・計画 > 広報・広聴・報道 > 広報・刊行物 > 市のトピックス > 横浜市内の陽性患者の発生状況データ・相談件数

非常に良くまとまっている。なお、実は当初、横浜市内の区レベルの分析も実施してみようかと思ってた。しかし、本ページ経由では累積感染者数の時系列、あるいは日毎の発生数が辿れない。また、後述する神奈川県での発生者が少ない市町村と同じであるが、結局感染者の発生が極端に少なくなった場合は、発生者のトレンドカーブを描くこと自体、労あってほとんど益なし。なので、横浜市内の区レベルの分析は、このページのスナップショットを取って、1週間後などに比較してみることにしている。

 

さて、神奈川県。そもそもの元データは、以下から。市町村ごとの感染者数が表になっているのは、

https://www.pref.kanagawa.jp/prs/index.html

辿ることで、日々の報道発表があり、そこでの「新型コロナウイルス感染症による新たな県内の患者確認について」で、日々の感染者数の状況や感染者の情報がある。発表は4月15日以降の版(発表日)からだが、毎日とは限らないこともあって、以前は少し粗め(1週間毎など)にして、直近では毎日のデータを取得。発表がなかったり間引いた所を補完して日々の発生者数を求めたりして、累積のカーブと日々発生のカーブを描く。それらを各市町村ごとに。

日々発生のカーブは以下のような感じ。

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数では横浜市が多い。他の市でいくつか発生して、時々小田原市の発生と、直近での複数市での発生が気になるところである。なお、小田原市の件は、5月7日に感染者が(4月30日の12人から)33人になっており、補完していることでグラフ的に連続して何人か発生している格好になっている。

また、もっとも最近=グラフでは右端の5月14日の横浜市の急増については、普段は患者概要が記述されるが、横浜市発生分に関しては記載がない。発表が12時時点のものなので、変更される可能性もある。(可能性は極小だろうが、連絡ミスなどで人数そのものが間違ってることも考えられなくはない。)

 

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新型コロナ PCR検査や抗原検査の使い道

2日ほど前に行った書店のコーナーで、自分の目に留まったのが「ゼクシィ」。結婚準備のための雑誌。最初、分厚くて目を引いてたが、その厚みは付録のせいのようだ。世の中は新型コロナで自粛ムードで売れるのかな~と思ったが、逆に解除に向けての報道もチラホラ起きていて、それを見越してのことなのかもと思った次第。

見合いや婚活そのもの、引き合わせたり親に紹介するなどの帰省や旅行(人の移動というべきか)も能動的に動けない状況だろう。結婚式などは、延ばしにしたり、人数を制限したりしている。新婚旅行とかも制限というか、海外ならほぼ禁止状態。これに限らず、人生プランが滞ってる状況と言える。

そんなこと考えたら、滞るわけに行かないのが、その延長での出産。里帰り出産をニュース番組で何度か目にしたが、通院してる病院が院内感染という人も中にはいるだろうし、近くで見知った地元病院が院内感染という人は少なくないと思う。逆に、里帰り出産を、普段ならウェルカムの都道府県というか市町村も、都市圏からの移動に関しては不安がよぎると思われる。

その不安解消には、やはり感染検査が大きい。昨日あたりから、”抗原検査”が話題になりだした。保険適用や行政検査の検査法に加える方向のようだ。ちなみに、ここでの行政検査とは「 行政検査等に用いる遺伝子検査方法」。ただし、自分も詳しいことはわかってない。なお、長崎県でのクルーズ船の感染検査では、LAMP法と呼ばれる方法が取り入れられ、それは行政検査で認められている様子。(より検査的には楽な抗体検査は、新型コロナとしては、まだ行政検査に含めていないと思える。今回の里帰り出産のようなケースでは、抗体検査自体が目的に合致しないとは思うが。)

PCR検査に拘ることなく、簡便な方法で検査をして、里帰り出産等での不安を少なくするのは非常に良いことだと考える。妊婦自体の検査、そして病院関係者への検査。里帰りでなくても、そもそも予定していた病院での出産や急遽隣の県の病院へみたいなことにも考えを広げても良い。これらは、高齢者施設での職員や通所者などにも言えることである。そもそも、院内感染が発生している病院、そこからの転院先の病院などの方が必要性は高いかもしれないが。

 

PCR検査を!」とか「何で日本はPCR検査数が諸外国と比べて低いんだ!」と声高に言う政治家、マスコミ、評論家が多い。PCR検査以外の簡便な方法だと、それは件数に認めるべきじゃないなどと言い出すかもしれない。あるいは、ここで述べた、妊婦や高齢者施設の職員、病院関係者は、新型コロナの感染のための検査じゃないから含めるべきじゃないと述べるかもしれない。

検査数としては、これら予防的な数値にして、感染者と対比的な感染検査数はPCR検査の人のみとすることなどが考えられる。陽性率を低くは出来ないが、そこの保健所管内、あるいは都道府県としては、なにを重視するかによるだろう。新型コロナの陽性率(のみ)を重視するか、それら予防的な対策を重視するか、、、。ちなみに当然だあるが、検査数を検査種別とかPCR検査とそれ以外にするとか、そもそも感染の検査人数ではなくて検査数で統計処理し続けた所もあるだろう、なので実際の数値をどうするかは、今までの処理も影響する。逆に、どんな数値かを明確にしておけば、世間なり専門家の多くの納得はえられると考える。

逆に、こうあるべしと過去のデータまで精査したり、不用意に検査による医療圧迫は避けた方が良い。また、精査する日にちよりも、絶対的な新規感染者が減ることで、検査に関するデータの精査自体が大きな意味を持たなくなる可能性もある。特に後者は、日本での一部を除き、顕著であると考える。

 

結婚情報誌から色々思ってる事を述べてきた。緊急事態宣言解除に向けての報道がチラホラ見えてきて、海外での急激な解除も良くはないが、人生シナリオ的な事を含めた対策などを思い描くことは重要と言える。お店の営業自粛みたいな延長ではなく、人生イベントの観点での入学や入社を考えるみたいなこと。ここでは検査について考察したが、他にも検討したり役立つ方法があると思われる。知恵を出して、新型コロナに対抗して、人生イベントを普段のものに近づけて行くべきである。

新型コロナ 直近2週間での都道府県比較

昨日「新型コロナ 緊急事態解除に向けて都道府県比較やってみた」で結果をアップしたが、感染者数の累計よりも2週間程度の感染者数での対比が良さそうと考えた。直近2週間での感染者数による比較結果を同じようにアップしておく。最終日は5月9日のまま。

 

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長崎県が目立つが、4月24日と25日が関係し、これは(ほぼ)修理での「コスタアトランチカ」号の感染者のため。長崎県として計上してあり、県全体で24日が57人、24日が43人である。その後はゼロが続いているので、2、3日後にグラフ作成すれば、2週間感染者ゼロとなる。

(画像がなんか小さいと感じたら、紙面幅が狭いため。考えたらすぐ分かったんだけど。ということで、グラフ図の再アップみたいな意味もこめて。)


新型コロナ 東京都の陽性率って結構不可解

新型コロナに関して東京都が「陽性率」って言い出したが、その資料などを見ると結構おかしく感じる。。


東京都の陽性率発表の図を2つ添付。1つは5月7日までので、陽性率に関する最初の発表。以下からダウンロードできる。
 

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2つ目が5月8日までので、以下からダウンロードできる。
 
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図での下の方の説明が、それぞれ、、。

・陽性率 :陽性者数の移動平均 /検査実施件数(陰性確認を除く)の移動平均
・陽性率 :陽性判明数の移動平均 /(陽性判明数+陰性判明数)の移動平均


そもそも7日までの分母の、検査実施件数って間違い、検査人数だろうな~辺りから少し混乱。前後の説明などで。


特に7日のは、分母がどれか、あるいは説明文の移動平均がどこまでかかるか少し疑問に感じた。 (陽性者数の移動平均 /(検査実施件数(陰性確認を除く))の移動平均 とも受け取れる。

そして図的に厄介なのは、説明のように過去7日での移動平均なので、本来2月15日などは陽性率を出してはいけないはず/出ないはず。それがグラフとしてあるので、移動平均自体を間違って記述したのかと思ってしまう。

 
移動平均にしては、以下のページのようなグラフになるはず。


そのページでの”「予測」が3ヶ月ごと”という文言。ほんとは、予測の発表が3ヶ月ごとという意味じゃなくて、月ごとだけど、過去3ヶ月を元にした予測値。予測というよりも平均値とかの表現が良い。


上をわざわざ示したのは、小池都知事が、陽性率を1週間ごとの算出しか出来ないと言ったこと。移動平均の算出自体は毎日できるはずで?? 上と同じような勘違いというか上のサイトが医療関係の人のため、医療関係の特定グループは、そんな言い方なのかもと思って示した。

細部ではあるが、8日ので、説明文を”陽性判明数”とかにするのなら、凡例も陽性者数じゃなくて、陽性判明数にして欲しい。また、説明文の例えばのくだりで”実績平均”という用語を使ってるけど、厳密には記載してないから少し混乱する。”それぞれの移動平均”あたりのほうがまだましである。


個人的には、まだ 陽性判明数と陰性判明数を、具体的にはどこのデータを用いてるかは気にはなってる。例えば、厚生労働省での日々のずーっと前からのデータ公表のは「陽性者数」。それと同じなら、その言葉にあわせて欲しい。


ネットで、東京都の陽性率に関してはちょっと話題となってるから、東京都も修正した情報で示すと思う。なお、個人的には、東京都の発表、特にデータ関係に飛びつくのは控えた方が良さそうを痛感した。ちとコリゴリ、ドツボにはまりそう。控えるというか、発表直後は止めとく(つもりだ)。

なお、これ以外に東京都のデータについては、感染者の情報にしろ他にも不可解というか非常に的確でないものが多い。都知事の新語なりキャッチフレーズとの対比で、今一感が非常に大きい。改善されてくのか、少し見守りたい。

 

新型コロナ 緊急事態解除に向けて都道府県比較やってみた

新型コロナウイルスへの出口戦略(小池都知事はフェーズ?)の話しが、ポツリポツリTVなどで話題になってる。海外は、元々感染者数の少ない台湾などはもちろん、一時感染者数や死亡者数の多かったヨーロッパの国々も、解除の方向で具体的に進みつつある。今日辺りのニュースで目についたのは、台湾での観客を含めた野球再開。1000人の人数制限などで対応したとのこと。

大阪モデルの陽性率などの話もあるが、ここでは、都道府県の対比を行ってみたので紹介。感染者ゼロ(今回のデータでは実際は1以下)が直近14日続いてるかを大きな判断材料とした。判断というか、区切り。また、累積の感染者数を並べることで、プラスマイナスが分かるようにしてみた。

作成したグラフが以下。データも右の方に並べている。グラフ図と同じだが、PDFのURLを添付。 

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drive.google.com

 

元データはオープンデータ。具体的には以下のCSVをダウンロード。

https://gis.jag-japan.com/covid19jp/?fbclid=IwAR30DDBBnQRcXnIOoqJmjbs-Z4kYIS0LvHMBqwBbORWRV3TpjYstvrrBrE4

日本国内の発生~2020年5月9日までの、15789例を分析。都道府県別の日毎の感染者数を出し、直近から閾値(今回は1以下)の日が何日続いてるか。岩手県のような感染者ゼロを含め、最大を14日として(比率化せずに)日数比較。日が続いてる数でソート。続いてる日数を緑色で示し、累積感染者数を赤で表示している。累積感染者数は最大値は決めず、そのままの数値で比較している。都道府県は受診都道府県で識別、空港と不明が含まれているのは漏れないようにしておきたかった為。


累積感染者数をそのままの数値によるバーで示しており、連続日数が多くて感染者数が他との比較で見えにくい県があるため、累積感染者数の列幅を大きくしている。

対数化してないこともあり、感染者数の少ない県とそうでない県が大きく違う。積極的に緊急事態解除して良さそうな県と、そうでない県。そうでない県でも、もう少しすれば緊急事態解除かもという県と、しばらく先かなと思える県(都道府県)に分かれるように思う。

なお、千葉県が連続日数が多い割に累積感染者数が多くて、判断迷う所かもしれない。退院者と死亡者を加味したらと思ったが、オープンデータ上では千葉県で退院の旨の記述などがチラホラ。行政側などの更新されたデータでの分析が良さそうである。まっ、今回のは大雑把な分析なので、陽性率を判断材料にするなどでは、どの道、詳細で日々的確に更新されるデータで議論すべきだろう。累積感染者数を人口当たりの方が良いとの意見などもあろうが、それぞれの県が解除の方向に行こうとするかなどで決めていけば良いと思う。さらっと見た感じでは、感染者ゼロに近い状態が続いてる県が多くて、他の数値も含めてああだこうだと言っても時間のロスになりそう。時間のロスは言いすぎであるが、重要指標は追加するとしても、むしろその重要指標に向けた施策や、(実際は行われているだろうが)死亡者や退院者数の把握が重要と考える。

緊急事態解除県に向けて、少し思ってる事を。緊急事態解除県になろうとして、不安の筆頭は他県から流入と感染発生と思われる。緊急事態宣言の根拠法は措置法だけど、国が守ること、都道府県が守ること、特定都道府県が守ること(あるいは出来ること)みたいな区分になっている。特定都道府県=緊急事態宣言県 から外れても、国がやることや都道府県がやることは生きてる。

なので、空港や臨港での検温などはできる。また都道府県は行動計画作って「動向及び原因の情報収集並びに調査」については書きなさいとしてる。そのため万一感染者が出て、その感染経路を○○県からとか○○県の親戚と接触なんて書くのは問題なし。県の間で情報交換して追跡続けるのは今もやってることだろうからその延長でよいはず。個人データ保護は必須として、むしろ積極的な情報公開が好ましいと考える。県境の交通量調査、ナンバーを元にした移動量の把握も問題なし。(車の検温は少し微妙に思える。法的に出来るかもしれないが、一旦停止させるかとか反発する人達いるし、、。)

パチンコ店などへの要請そのものはOKだけど、緊急事態解除県になったら公表などはNGとなるだろう。ただし、人の集まる所での発生や、単独の発生に関しては、感染症法での消毒などは必須。そんな感じかと思う。

(蛇足めいてるけど、特措法って、本来は市町村が主体。その代行が都道府県という流れ。都道府県内の特定区市町村だけ緊急事態宣言解除へなんてのも当然OK。どちらかと言えば、道路や駐車場などの閉鎖の根拠を探し出すのがキーになるかと思える。)

上のはいずれも多分。法律系の解釈間違ってたらごめんなさいであるが、ふと感じたので記載しておく。

 

 

 

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