この前のブログ「新型コロナ 「感染経路」が不明って言うけど、、、、」の、言わば続編。
昨日は用事で、昼間に遠出。電車では少し混んで来ても、ほぼきっちり1人おきに座る人がほとんどで、立ったままの人がチラホラ。ターミナル駅の駅ナカでもシャッターが下りたお店があり、開店してても人はまばら。お店では(近所のスーパーなどと同様に)レジ前に足マークがあり、レジ係とはシートを介してだった。
帰りでの一番大きなターミナル駅の地下街へ。具体的には横浜駅。そこでの買い物の1つを終えて、本屋での買い物をと思ったら、閉まってた。他のお店でも結構閉めてるところが多数。地下街自体はそこそこの人で、小さなお店の場合は人の混雑があるから閉店に合点が行ったけど、本屋さんは?の思い。近くの本屋さんは、規模はそう大きくないけど営業してる。別の本屋さんが2階以上の閉店に合わせて一時閉店した時があったけど、そこもついこの前は営業してた。最初、その対比で地下街の本屋さんも開店して良さそうと思ったけど、ふと雑誌コーナーが難だな~と。通路が少し狭いし、人が混む。リュック背負ってる人を避けて他の人との接触は結構ありえる。片方向に出来ないから、どうしても行き来で接触しそうになって、マスク無しのコホンで一巻の終わり。可能性は極小としても、お互いの接触そのものでの接触感染もありえる。
その後の帰りのある電車では、4人席の片側に1人座ってて、手摺をはさんで別の人。自分は4人席のほぼ真ん中に座らせてもらった。手摺を挟んでの人とは0.75人分空けみたいな感じか。目を瞑って考え事してたら、「コホン コホン」と咳2回。音に反応する程度でその方向を向いて、また目を瞑った。結構しばらくして目を開けたら、手摺の近くの人が、席を離してた。
帰宅して、緊急事態宣言解除県のニュースを目にしたけど、感染者を少なくするためには感染経路の追及が重要である。市中では「3密」が全体的には避けられているように感じるが、結局3密を避けても、ちょっとした接触感染を防がなくてはならない。市中での3密を避けても、家庭内へのウイルス持込を避けたり、家庭内感染を予防することが大事である。家庭内の予防として言葉として”3密”を用いるのは好都合だろうが、”3密”という言葉だけを対策キーポイントにして、具体的な対策を述べない(その情報が相対的に減ってきた)のが問題。また、具体的な対策が以前取り上げられることもあったが、追加等行うべきである。新型コロナの場合は、例えば初期症状として味覚障害のことが広く言われたり、空気感染に近い感染が危惧されている。そういう背景もあって、各自の対策も変えていくべきだろう。
都道府県によっては、感染情報で、詳しく立ち寄った時間や場所を記載している。それでも最近気になるのは、例えば会社内の感染でも、共有物に触れた可能性大なのか、立ち話とかが長かったのかなどが気になる。家庭内感染でも同様で、共有物の消毒が良くなかったのか、対面での食事が良くなかったかなど。
逆に、会社内の濃厚接触者の調査でも陰性の人がいる。陰性の人と陽性の人が分かれるケースもあろう。その際に、陰性だった人で予防的な事を実行してそれが有効そうなら、明らかにした方がよい。あるいは、陰性だった人と陽性だった人の予防策に違いがあればそれを。家庭内の場合でも、陰性の人に対する情報(その家庭では手摺の消毒やタオルの個人利用が徹底してた)の理由も貴重である。それらを1件づつの公開情報に含めるか、どんな表現にするかは工夫がいると考えるが、ある程度をまとめて発表する方法でも良いだろう。
例えば、自治体から、新型コロナウイルスに対する注意が防災メール等で流れる。その中に、その自治体で多く発生しているクラスターや人々に思い当たることがあれば述べても良い。家庭内感染で陰性と判明した家庭の多くが採用してた対策があれば、むしろ積極的に述べるべきだと言える。
最近の近所で目にするのは、手袋をしての買い物や公園での遊び。めったにいないし花粉症対策かもしれないが、ゴーグルして遊ぶ子も目にした。スーパーや飲食店では、店を出る時に手を消毒する人もいる。鹿児島の小学校再開で目にしたのは、うがいと手洗い以外に、顔洗いもやっていた。長い髪の人は、帰宅直後の消毒ブラッシングをやっているかもしれない。防護服に身を包んだ医療従事者の映像があるが、我々の日常でどう対応すべきか、対比的に考える必要があるということ。予防での程度問題やガセネタへの警戒はあるが、様々な対策に関して報じたり、逆に考えられる弊害を述べておくのは悪くないと考える。(海外ニュースでの中国人だったか、旅客機に乗る際に、簡易防護服みたいなのに身を包んで登場する様子を目にした。)
世の中では、曖昧な表現が好まれないが、こと感染経路の情報に関しては、「○○の可能性あり」みたいな表現でも述べるほうが重要と考える。特に終息に向けての行動が必要な最近ではそうである。SARSなど新しいウイルス発生時のWHO職員の対応をテレビ番組で見るが、会った人、一緒に食べた人などを徹底的に調べて拡大を押さえ込む。終息と発生というタイミング的には対極であるが、感染ルートを調べ上げるということでは共通している。
海外では、日本から見ると急激とも言える、国としてや業態としての再開への動き、、、さらには国と州などによって温度差など色々。日本の政府や自治体の判断も大変だろうが、各自の生活様式の変更を含めた対策も大変である。そのために、上で述べたような、どうやって感染したのだろうかの情報は非常に重要である。新型コロナの場合は、新しくて未知な部分も少なくないので、特に細部の情報が必要である。
日本で言うと、色んな工夫でスーパーなどが営業を続けている。映画館などで小規模の場合、工夫して営業している様がテレビとかで出る。逆に、テレビ製作(や多分映画製作も)が滞りだしたり、アニメ制作などにも影を落とし始めている。映画館がらみなら、子供達の楽しみにしてたGW向けのアニメなども上映延期。しばらくしたら、テレビでのアニメの新作放映は支障をきたすかもしれない。そんな現場のためには、3密だけではなく、具体的な感染事例と感染しなかった事例は非常に重要と言える。あくまで例だが、1,2時間程度の換気と手洗いの対応で防げてるケースが少なくないかもしれない。そんな情報、あるいはきっかけの情報があれば、アニメ製作再開などへの貴重な参考情報になるだろう。
寺田虎彦が「正当にこわがることはなかなかむつかしい」と述べたそうだが、新型コロナ対策、そして緊急事態宣言解除後はまさしくそうであろう。感染の状況の詳しい調査、そして対策への創意工夫を行うことで、新型コロナに関して”正当に怖が”っていく必要があると考える。