つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

講演:理系文書設計の考え方

今日は、日本技術士会登録グループ「IT21の会」のオンライン講演を受講。「エレクトロニクス総合誌トランジスタ技術』から見た理系文書設計の考え方 」と題するもので、講演者はトラ技(トランジスタ技術)の編集長の上村氏。

 

以前は雑誌 Interface の編集もやってらして、トラ技などを含めて紹介された。大きな書店ではそれらが並んでいるので、馴染みがあると思われる。特に今回の受講メンバーには電気・電子部門の人が少なくなく、Q&A等で昔語りがポツポツだった。

 

 

toragijr.cqpub.co.jp

トラ技ジュニアとは? | トラ技ジュニア

 

なお、トラ技ジュニア(トラ技Jr.)は学生等をターゲットにしたもので、学校経由での無料配布もあるとのこと。

 

個人的には、トラ技の方が機器にAIとかIoTを実装する記事が結構あって、以前よりもソフト寄りになってるイメージ。逆にInterfaceの方は、パラパラ見た号だけかもだけど微妙にハード寄りな内容が少なくなく、昔のような区分と違うように思えてる。(ネット経由もだし)大きな書店だとではバックナンバーが揃ってて、気になる分野がおきたら、どちらも過去号の目次などをチェックしどの号にするかを選択と言う感じかな。

 

 

さて、今回の講演。そもそも上村氏は、技術者向けの講演などをやってらっしゃるとのこと。雑誌社からしたらライターが必要だし、昨今は幅が広くなり、今までとは違う人たちのニーズも必要なんだろう。また今や「副業」の絡みで、ちょっとした企業なら大手を振って講演を聞く場を設けても良いのかもしれない。

 

技術者は、図面とか論文とかを書くことには長けているが、雑誌のように分りやすいドキュメントを書けるかとなると別問題。そしてタイトル(各章とか小見出しを含むいめーじ感じ)の事や図の事などが述べられた。雑誌編集も含めての話も出て、タイトルや図に関する編集の細部の説明もあった。

 

途中や終盤で、講師も(オンライン)懇親会に参加されるとのことも絡めて、Q&Aの事を運営サイドから述べられた。一瞬、編集前と編集後の具体的事例が無いかを聞こうと思ったが、今日はマイクをセッティングして無いしそもそもビデオカメラも接続して無いこともあって、断念した。ただし、他に関連する質問も浮かび、後で自問自答した方が良いかと思い、その場での質問は断念した。

 

・編集前と編集後の具体的事例

具体的な記事での例示となると、そもそも著作権者(執筆技術者)の了解などが必要だろう。なので、仮想的な事例なら示されるだろうが、具体的な記事になると難しいかもと思った。自分たちも、校正の過程は貴重と思って保存しておくことがあるが、それを公開というか講演材料に使うのには課題がいくつかありそうだ。

よく作家の生原稿などが博物館で公開されるが、生原稿は原作者の世界。またドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で編集というか校閲の様子が分るが、技術雑誌での編集となるとそれよりも少し大掛かりとかジャンルが異なる感じがする。

 

・そもそも書かない技術者

論文とか図面、特許は書くけど、設計書を書く人が少ない。自分の経験だと、メカとかエレキの人が顕著。自動車開発のように、基本開発して特に量産試作とかの問題をワイワイガヤガヤで解決していくケースの場合は、さほど設計書の事は気にならないだろう。が、電気製品とかシステム製品となると、ちょっと別。設計書も書かないし、画面とか機能をどうするかの時に、基本的考えが無いとか返答しない人もいるようだ。言わば丸投げ状態。

また、最近のアジャイル(正確にはエセアジャイル派?)では、ドキュメント不要が大きな御旗。ソフトウェア開発者を含め、ドキュメント化しないケースをどうするかもちょっと課題に思える。

 

アジャイル時代の構想ドキュメント

上述の件と少し関連するが、アジャイルソフトウェア開発の際に、どう構想を記載して皆と共有するかは大きな課題に思える。個人的には、開発メンバー間ではそれに関するようなツール利用で対応できそうだが、一般の人にはどう表現したらいいのか?? ツールってポストイットみたいなのを使っても良いし、それのオンラインタイプのWebサービスみたいなのでも良い。それらの写真やスナップショットで良いんだろうけど、グループの各メンバーの暗黙の意見みたいなのを、記事の類でどう表現するかも気になった。

必要そうな機能とか暗黙の意見みたいなのはテキストかな~とか、それとソフトウェアとかWebサービスをブロック図みたいなので記述し、両方を使用するみたいなことかな、、、と自分としては考えた。

 

 

今回は「理系文書設計の考え方」とのことで参考となったし、ソフト開発とか組織体の課題とその解決に対する情報共有の在り方に関しても思いを巡らす良い機会となった。

 

 

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