半月ほど前に病院に行った際に、待合室のテレビが音量微少になって字幕がオンになってた。以前は、それなりの音量。病院のテレビをしばらく眺めていたこともあって、それ以降、自宅のテレビでも字幕オンにしていることが多い。
病院でなかなか面白いと思ったのは、普通の番組からCMになる時。CMには字幕がないせいか、内容が分からない。もちろんCM上の文字とかで訴求するものもあるけど、多くは伝わってこない。病院などでは字幕オンのところも少なくないだろうから、薬やヘルスケアなどは字幕付きのCMにしても良いような気さえした。
結構自宅で視聴するCS放送での時代劇チャンネルなどは、全部字幕の付いた番組になってる。また驚いたのは、バラエティ番組でのリアル字幕放送があること。今回のタイトルの「生字幕放送でお送りしています」は、NHKの朝の番組”あさイチ”の冒頭で出てくる表現である。
その直前が朝の連続ドラマ(朝ドラ)で、そちらも字幕付きだけど、朝ドラは脚本などを元に事前に字幕を作成しているもの。その直後の”あさイチ”は生放送のため、リアルタイム入力して、多少音声に対して字幕が遅れる。とは言っても、しゃべったほとんどが字幕に出てくるし、”あさイチ”で時々駄洒落などが飛び出すがそれへの対応もたいしたものだ。
入力がやたらと早いな~とか、テレビ局間で結構似た表示のさせ方だな~と思っていたら、どうも処理しているのは(特に生字幕は)1社のようだ。
http://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/800/111911.html
NHKのブログだけど、入力方法が特殊だし、キーボードの写真などもある。
しかも字幕作成の会社は、直接NHKで作業するのではなくて、一般の人達と同じように会社でTV受信して字幕データをNHKに送るようにしているとのこと。意外だった。
1社なので、主人公とかが黄色表示とか、テロップとの関係で字幕に矢印が出たりするのが、似ているのはそのためと思う。
なお、字幕を注意したらしたで、色々気になることも出て来た。時々半角文字が表示されるが、全角と半角の使い道の違いが今ひとつ分からない。例えば、朝ドラ「あまちゃん」で”ウニがゴロゴロ”という台詞があり、”ウニ”は全角なのに”ゴロゴロ”は半角だった。また、多くの人がしゃべると文字列を自由配置したり、同一人の台詞でも改行後に字下げしたりしなかったりしている。
字幕オンのままにしていると、番組や放送局での多少の違いも判明して面白い。特に生字幕というかリアルタイムでの字幕化。テレビ朝日のニュースでは、冒頭に”当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります”の字幕が出るものがあった。逆に、人気のある番組で字幕のないものもあって、なんか勿体ない気もした。
なお自分の使用している機器の操作が良く分かってないのか、録画再生での字幕扱いは気になっている。イメージ的には、再生時に字幕のOn/Off切り替えが可能と思えるんだが、どうも字幕付きで録画できてるケースとそうでないケースがある。録画モードに依存するかと思ったけど、どうも直前でのテレビでの字幕On/Offの設定が関係するように思える。自分の操作の勘違いかもしれないけど、障害の人の利便性などを考えると、そんなことも技術的には要検討なような気がする。
ちなみにウィキペディアには、「リアルタイム字幕放送」での記載がある。
字幕のお陰で、特に時代劇とかでの用語の漢字(しかも結構ルビ付きが多い)が分かったりして勉強になることが多い。試しに字幕オンしてみてはいかが?
追記:生字幕放送に関する参考になるネット記事があったので紹介。
http://www.tv-asahi-create.co.jp/jimaku/jimaku-rt.html
分割作業や辞書のことなどが書かれている。
実際の作業の様子。修正担当の話しもあって、結構驚く。ちなみにシリーズ物なので、他でも参考になることが多い。
http://blog.goo.ne.jp/hearingrabbit/e/6a89d9c0b1ea46bc7e6144c89fa80f46
個人ブログ。音声認識利用に関するもの。