今日(日本時間)は、スコットランド独立の選挙に関わるニュースが流れてた。NHK BS1では、BBCの放送を主として開票速報を流すような番組もやってた。
で、ネットでチラリチラリと見たのは、沖縄独立の話題。スコットランドが独立すれば、沖縄の独立も考えられるというもの。まっ以前からちょっとした話題にはなってたんだけど、スコットランドの独立に関連して流れるというのは、なんか便乗商法みたいで薄っぺらさを感じてしまった。
井上ひさしの小説「吉里吉里人」、漫画「沈黙の艦隊」など、独立国家をテーマにしたエンターテイメントは少なくない。ゴルゴ13でも沖縄独立クーデターの話があったはず。それらは面白いし、沖縄独立が沖縄での選挙ネタなどにもなってるのはわからなくはない。(以下はウィキでの「琉球独立運動」のページ。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%89%E7%90%83%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E9%81%8B%E5%8B%95
ただ、今回のスコットランド独立でポイントとなったのは、北海油田、通貨、EUへの参加など結構具体的な事項だ。そのため、スコットランド独立の話題と比して遜色ないようなポイントの話があれば別だが、そうでも無さそうだ。つまり便乗を狙った蒸し返し程度。その程度が拡散されるから、なんか空しいというか寂しい気がしてならなかった。沖縄独立を唱えるグループメンバーがスコットランドに向かったような事を目にしたが、プロ野球で対戦しようとしてる場に、草野球チームがのっこり出てきたような感じがする。
北海油田に相当するカードは、尖閣諸島を含めた海洋があるけど、沖縄県の所属かとか開発済みとなると少し雲行きが怪しい。通貨にしても、今回スコットランドはポンドはそのままにしたいと言ったけど、イギリスは否定。つまり、沖縄が”円”から離れられるかという話だ。他にも、独立となると、どうなるんだろうと考える事は結構ある。
・年金はチャラ(多分)
・地方交付税はなし
・石油石炭税の全額免除が無しになり、電気料金は少し値上げ 他にも値上がり要素は色々ありそう
・テレビやラジオは停波 花子とアンや妖怪ウォッチは見られない (妖怪ウォッチって直放送してるか??だけど)
・漫画やゲームは手にするのが遅れたり、割高に(かな)
・小学校や中学校の教科書は日本からは無し、あるいは輸入
・甲子園出場も多分無理 もちろんインターハイなども
・東京への飛行機は成田へ
・(復帰前と同様に)日本⇔沖縄ではビザなどが必要
・沖縄出身の芸能人は、出身欄が”沖縄国”みたいな表記に
・コールセンター(など)は結構引き上げそう
多少皮肉になるけど、長寿県を長野に奪われた今、これはと思えるカードが無い(なんてね)。沖縄のいろんな問題は分からなくはないけど、それを短絡的に沖縄独立みたいな言葉で片付けようとせず、それぞれの問題を深掘りして解決方法を考えるなどの方が大事だろう。なんか今回の拡散って、○×問題程度しかやった事のない発想に思えて、つい書いてしまった。