つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

新型コロナ 感染者分析について考える

ついさっき見た TOKYO MX テレビ、東京都議会というか新型コロナウイルス対策本部での会議の様子。当初、都知事の会見とのテロップだったと思うけど、実体は都知事が述べた後に、厚生労働省クラスター対策班の人の説明。感染者数の伸びや、感染経路不明の人の分析。会議には資料が配られてたが、テレビの画面では、感染者数と完治者数のカーブ以外の資料表示は無かった。途中までしか見なかったので、その後放送で流れたかもしれないが、図は無くても分析の過程はそれなりに理解できた。指数関数のモデル当てはめたとか、感染経路不明の人達を分析して夜間営業のお店の利用が疑われる旨の話し。

 

実は、個人的につらつらと都道府県の感染者の情報を見ることがある。番号付けされていて、番号で濃厚接触者がわかるようになているのがほとんど。また、都道府県によるが、感染者の行動パターンが結構細かく書かれているところもある。全部見てないが、大抵はそう。ただし、やはり人口の多い東京都や大阪府などになると細部の記載は少ないと感じる。また、入院→退院などの経過も、上書きというか追記されてる県も少なくない。

小学校の再開に向けてがニュースになって、小学校って市町村立が多いので、その区分で分からないかと思ったが、それは難しい。居住地を”なるべく”市町村までにしようと読み取れる所もあるが、保健所の管轄(複数市町村など)で分けてるデータとの混在や、ブランクのままのデータが少なくない。特に東京都の直近ではそれが増えてる。保健所の管轄でも、カッコ内に市町村を並べてるんだけどその並びが違うデータもあり、先頭が所在地なのかとも思ったが???

プライバシーなどもあるんだろうが公表してよいと言われたら順次それらの情報も更新すると、市町村レベルでの学校等の再開の判断に役立つのではと思ったりした。単に県レベルの感染者数の合計だと、県全体での再開の判断となり、軽症?の市町村から順次再開していくなどの作戦が取りにくいと感じた。

 

なお、最近気になったのが、空港検疫での発覚や在日米軍基地での感染者。前者は都道府県の感染者に漏れるので、詳細が追跡しにくい。もしかしたら厚生労働省のページにあるのかもしれないが、見つけきってない。在日米軍基地の感染者は、ニュースでの3人?。もちろん基地内で隔離されているわけだけど、完治したかなどの情報は日本側が把握できておくべきと考える。

ニュースで日々感染者の数が報道されるが、都道府県の情報と(上で述べた空港や在日米軍を含めた)国としてのデータのすり合わせや、細部情報の更新などにも留意した方が良いと考える。そのためには、例えば、ちょっとした時間に都道府県も国も発表を控えて、データ整合性に費やすなども有効と考える。全国感染者数だけに目が行くと、きめ細かい対策が難しくなるし、収束に向けての特に段階的な対応が難しくなっていくと考える。

 

追記:感染ルートが都道府県にまたがることがある。A県の発症者がB県での発症者と濃厚接触だったなど。元で述べたけど、各都道府県での感染者は番号で識別されて、同一県内であれば感染をたどることが分かりやすい。県をまたぐ場合もこれらの番号と都道府県名でリンクできれば良い。そのように今からデータを整理しておくべきと言える。なお、特に今回の初期時は、この番号付けが混乱している。後で2つが同一人と判明したなど。したがって感染者数と番号の最大値は合致しない。細部を調べると他のケースもあるかもしれない。それらを含めて、データの整理、あるいは、各都道府県での最終的なデータのありかをすっきりさせた方がいいだろう。

それらのデータ整理で、今は累積の感染者数のグラフが多いが、治療中の人数のグラフを主に、あるいは治療中のグラフも示した方が良いだろう。特に、都道府県別の地図上の色分けのグラフというか図。段々そちらに注目していくのが良いし、その方向になって欲しいと考える。

 

病院船の建造申し入れ 議員→大臣

昨日のニュースと思うけど、超党派の議員による防衛大臣の病院船の建造申し入れ。病院船の建造自体は悪くないと思うけど、議員→大臣に直接というのが少し引っかかる。国会の会期中で、(多分)参議院予算委員会が行われている最中。

 

超党派ということで、特に目立って反発する党がないのだろうが、本来の姿は模索した方が良いと思える。極論すると来年度などに関係する事項を議員が直接談判しても良いことになる。

 

まっ、本来は予算の議論のための予算委員会でのやり取りの多くが予算に関してのことではないなど、なんかプロセスとして効率性も含めて課題が多いと感じる。

2020東京オリンピック契約って公開されてた

新型コロナウイルスの感染拡大で、2020東京オリンピックパラリンピック開催に関して、どうなるかが話題になりだした。国会でもやり取りがあったようだ。で、その際に、「契約では2020年内であれば....」みたいな話が出て、前から少し気になってたので、詳しく調べてみようと思った。大規模プロジェクトとして関心あるし、今回の感染拡大ではリスク管理やプロジェクトの意思決定方法なども気になって来たからである。

 

どこかに概要でも書いてないかな~と思って探したら、すんなりと契約そのものに行き着いた。東京都の” 「開催都市契約2020」を公表”のページ。

https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/05/09/09.html


そこからオリンピック・パラリンピック準備局のホームページ に行くと文書がダウンロードできる。 英語がオリジナルだよとの断りがあるけど、日本語で読めるのでありがたい。全83ページ。

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準拠法がスイス法であるとか、紛争になったときの流れとか損害に対する金利の扱いなども書かれてる。中止にしようとしたらとか、観客無しにしようとしたらとか考えてみたけど、契約が結構細かいし背景めいたことがすんなり分からなくて、我々レベルでは一筋縄には行かない。

でも、こんなのが公開されてるというのは、良い事だと思う。首長が代わったせいかもしれない。折を見てとか、ニュース等で延期等が話題となったら参考にしようと思う。

 

 

[E:#x2605]本ブログへの投稿は久しぶり。ココログの管理画面やツールそのものが、使いにくくなったり携帯対応が今ひとつ不便に感じたりして、少し遠ざかってしまった。勘違いかもしれないが、ツールがそれなりの頻度でハングしたように思う。また、Facebookなどの方が投稿が楽に感じてたのも理由。昨年暮れ近くにココログがリニューアルして、以前よりは良くなったように感じるので、再開しようかなと思った次第。

 

なお、「マイリスト」などを、順次新しいココログに対応した格好に変更して行くつもり。また、以前と同じように、投稿時より以前の日付にしての投稿も行うと思われる。(5年間のブランクに対して、ポツリポツリと投稿することもありそう。)

大学の技術者倫理の授業で、コメントを述べた

今日は、母校大学の「技術者倫理」の授業に参加。先生の授業をほんの少しサポートする格好で、一昨年だったかも参加した。技術士の数人の他のメンバーと一緒だったけど、他のメンバーはさらにもう1回お手伝いしている。

授業の中の1回に演台に立って、考えや感想を述べるというもの。一昨年は技術者倫理に関する事例に対して、手伝いの各自が倫理的に良くないのは○○と述べるやり方。1人2,3分。自分もだし、後日の生徒の感想でも、色んな考えがあるんだ~と感じた。会社などに身を置いて、それに近いことに遭遇するかもしれない訳で、具体的な考えを聞き、じゃ自分としてどうするかを思考実験できたのは学生にとっても良いことと思う。

 

今年は、技術者倫理に関する事例を、学生がグループで討議。事例に関係したステークホルダーに分けて、グループ内で討議する。しかもグループ内を2つに分けて、技術者が悪かったのか悪くないのかディベート的にまとめるというもの。(各ステークホルダーごとに、悪い/悪くないを述べるのが元々の意図だったと思うけど、ここでは分かりやすく技術者が悪かったかと記述。)

我々お手伝いは、その学生グループの発表を聞いて、グループ内の考え方や視点として、良かったと考える事項を中心に述べるというもの。我々の時間は1人1,2分。

学生さん側も当時や発表など大変だったと思うけど、こちらもその日に聞いた内容を元に喋ることになるので、頭はフル回転だった。なお、一昨年と比較して今年は参加学生が倍くらいに増えて、我々は演台脇のスペースにパイプ椅子に座ってメモなどを取る羽目になった。学生の認識などが少し変わって、授業を受ける人数が増えたのかもしれない。

 

事前の準備も含めて、こちらも勉強になった。今回の技術者倫理の事例が最近の案件で、調べていくうちに(特にそれ以前とか副次的に)そんなこともあったのか~が多い。ちなみに今年の事例としては、JR福知山線脱線事故や、雪印乳業の乳製品による集団食中毒事件など。個人的に「技術者倫理というよりも、、、」みたいなのもあったけど、学生さんのまとめ方でもそれに近いというか、悪かったのは技術者よりも○○と考えるみたいな発表もあった。自分的にはさすがと少し感心。先生もそれに近い事を意識しての事例選びだったのかもしれないが、、。

 

技術士の会合で技術者倫理が取り上げられることが多いし、技術士で大学授業を担当してらっしゃる方もチラホラいらっしゃる。社内研修のプログラムを作成したり、講師役の人もいるだろう。今回のような大学授業への関与の仕方も悪くないと感じたし、学生らの意見を聞いたりするのは非常に有益と考えた。

 

 

時々台詞と異なる時代劇テレビ字幕

歳のせいか^.^;、時代劇を結構見るようになっている。地上波では激減したとの話もあるようだが、個人的にはCS放送も含めて見ているせいか激増のイメージに近い。また、通常の番組も含めて基本的に”字幕”オンにしている。

 

で、最近時代劇の台詞と字幕とが食い違うケースを目にして、気になって来た。ニュース系の番組では、リアル字幕の関係もあって誤字脱字とか字幕が間に合わないケースがあるが、それとはちょっと違う。また、時代劇のような過去放送で言葉の端々が異なってるケースと違って、言い回し的な違いもある。しかもそれなりに頻繁。

 

何かルールめいたものが無いのか時々注意しているが、よく分からなかった。番組をなかなか特定できない。前日見つかったと思っても、今日の回ではすぐに分からないなど。ただ、実例として述べる、地上波での「暴れん坊将軍」再放送で時々見かける気がする。

 

例は、暴れん坊將軍3 #93回 「幼きいのち なみだ旅!」の地上波再放送。(時代劇データベースによっては、#98としているものもあるようだ。番組回に、スペシャル回を加える加えないの違いとのこと。)

 

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字幕では「用があり」だけど、実際の台詞は「用があって」。

 

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その直後でのシーン。字幕では「行ってくれぬか」だけど、実際の台詞は「行ってもらえないだろうか」。

 

もしかしたらと思いついたのが、字幕を台本から作成しているのかもということ。台本の版の違いとか、撮影現場で微細修正したとか。

技術的には細部になるのかもしれないが、テレビ字幕の自動生成やニュース原稿からの音声生成技術の展示や発表は少なくない。画像生成を組み合わせての、人工的なアナウンサーへの試みもある。また、リアル字幕を音声認識技術でとの試みもあるようだが、完全な実用化には課題が少なくない感じ?

 

4Kなどのためのフィイルムからのデジタル化においても、フイルム上の傷などの修正の他に、音声加工や字幕生成は行われている。台本の残っている映画やテレビドラマなどは、台本の方から台詞というか字幕を生成、その後に人間が聞いての修正とかが行われつつあるのかもしれない。

時代劇での字幕を気にかけて、そんな事を思った。

 

技術講演で「東京オリンピック」 先々月に続いて

今日は、技術士会登録グループ「IT21の会」の例会。

 

メインテーマは「東京2020大会輸送と企業活動との両立に向けて」で、先々月8月の例会のメインテーマが「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の準備~施設整備を中心に~」。続けて2020年オリンピックの話を聞く事ができた。

 

どちらも都や国としての準備も色々大変だな~と感じたけど、今月のは企業への協力依頼も大変なんだ~と感じた次第。

 

大会輸送での準備として、直接に近い間接的な輸送として、放送に使われる機材輸送などの話が出た。言われてみれば理解できるけど、そんなことまで手配や確認をするのは大変そう、、、。(放送局ばかりじゃなくてメーカーが局向けに現地=東京へということもありそうだし。)

間接的な事項として、選手輸送が一般の物流に大幅に影響しないようにの対策が必要。交通量の予測を行ったり、混雑に対する情報伝達なども行うようで、思っていた以上に大掛かり。

 

東京オリンピックに対するプロジェクト管理的な話を、しかも2回続けて聞けて貴重だった。

 

 

 

技術士 情報工学部門でのアジャイルワークショップ

今日は機械振興会館で、アジャイルに関するワークショップへの参加。技術士情報工学部会と情報処理学会のコラボで、講演者は㈱アトラクタの原田氏。

 

アジャイルの概要、そしてワークショップ、Scrumの概要説明。ワークショップは特に紙飛行機によるグループ対抗、というとアジャイルの関係者や体験者には分かりやすいかと思う。

 

普段の情報工学部門の会合よりは若い人が多かったけど、アジャイルのワークショップとしては自分も含め年齢層の高いメンバーがちらほらといった感じ。そんな人達が、紙飛行機対抗に興じる?風景は、ちょっと面白かった。というか、座学のみだと書き物にあるような質疑になりがち(終始しそう)で、それが今回は少なかった気がする。また、普段見知ったメンバーの飛行機対抗でのグループ内取り組みみたいなのもチラ見できて、そういう発想をするのかとかグループ取り纏めや意見だしをするのかといったことも参考になった。

 

自分としては、飛行機対抗は以前1度か2度やったことがあるけど、その経験をすっかり忘れてた。自分なりに「うーん」^.^;;;;。 アジャイルワークショップの他の題材でも似た事があって、こんなことなら、スクラムなどのゲーム的な勉強も終わった後に自分なりのメモを残すなどをすべきなのかな~と反省。これからアジャイル勉強の人達は、是非そんなことにも留意してた方が良いと、アドバイス、、、。

また、最初の方で、原田さんがポストイットの剥がし方を伝授。アジャイルの講演とかで良くやるそうで、下から捲るように剥がしては駄目で、カールしてしまうため。逆にするとか横から剥がすのが良いそうな。個人的には知らんかった。

 

懇親会とかでは、自分も含め講師と多少の面識ある人がチラホラ。アジャイルやってみたとか、アジャイルへの質問の人に耳を傾ける格好が多かったように思う。

 

言い方が変だけど、中高年というか組織体での管理者とか承認者が、こんなのを通じてアジャイルに触れるのは良いことだと思う。ネット記事やコンサル/教育系企業の文言では、なんかアジャイルという言葉が独り歩きしている気もしないではない。あまりに幅広い事を述べたり、成功事例だけが列記される。今回のようなアジャイル(今回はスクラム)のちょっとした体験で、アジャイルチームの雰囲気とか注意点、そしてサポートや監視に関して少しイメージできるのは良いことと考えた。

 

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