自分の別ブログで「金針菜、湘南ポモロン、空芯菜」というのを書いた。
実は金針菜(きんしんさい)を買う直前に、中国産だったらどうしようと悩んだ。個人的な気持ちとしては、今回のに関しては珍しそうなので買おうと思っただけど、中国産ならわざわざ買う必要は無いと考えた。その時ふと浮かんだのは、台湾産ならどうしようということ。というか、台湾産って表記するんだっけ? (ちなみに、実際はマレーシア産だった。)
ソフトウェアでの画面表示で、「国」として、その列に台湾があろうものなら、某国は大目玉。そのため、多少神経使ったり、実際に発生したら修正したりする。具体的には、「国」→「国もしくは地域」にするなど。
台湾での生産でも中国産ってするのかな~とか、できれば台湾産ってはっきりするのが良いよな~とか思った。そこで念のために確認したら、そもそも”原産国表示”のつもりで覚えていたけど、本当は”原産地表示”。つまり国ベースでの表記じゃない。
商標法での記述は、あくまで”産地”。また、以下の消費者庁の食品表示・原料原産地表示に関する情報でも原産地。
http://www.caa.go.jp/foods/index3.html
それからすると、商品パッケージで原産国としているのは、本来は間違いに近いと言える。
実は似たような話があって、良く”品質保証”と言ってるけど、ISOなどでは”品質管理”。ISO 9001は「品質マネジメントシステム」の規格だ。
ISOやJISの規格で、”品質保証”がタイトルになっているものに「JIS Z 9900:1994 品質管理及び品質保証の規格-選択及び使用の指針」や「JIS Z 9903:1998 品質システム-最終検査・試験における品質保証モデル」 などが存在していたが、今は廃止である。
ISO 9001の(JISでの)正式名称は、「JIS Q 9001:2008 品質マネジメントシステム―要求事項」である。(ISO9001:1994/JIS Z 9901:1998の時のタイトルは”品質システム”であった。)
今や部署名も、品質保証から品質管理となっている所が少なくない。あるいは、上位概念のコンプライアンスやユーザーといった用語を冠した名前にしているところもある。
部署名は品質保証のままでも良いのかもしれないが、”保証”するとのスタンスのままの所は少し問題。というか、それまでも保証できてたのか。あるいは、今まで保証していた製品やサービスと今の形態は同じなのかを自問すべきかと思う。あるいは、品質問題などユーザーへの対応への体制が十分か考えた方がよい。不良が見つかったら工場に文句言って直させるという感覚の時代から、発生率をウォッチしたり発表をどうするかなどを視野に入れた対応が必要な時代になってる。
原産国や品質保証のように、つい慣れ親しんだ用語で考えてしまうことがあるだろう。ただし、本質的な考えや世の中の方向は頭の隅に入れておくべきだといえる。ふとそんなことを思った。