つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

映画監督の責任範囲は「映画作品としての品質管理」

Facebookで、知り合いと探査機「はやぶさ」に関する映画のことが話題となった。プロジェクトマネジメント目線での話や、半年に3つも公開されて良い比較になるとか、映画に於けるスタッフの作業関連など。で、ふと思い出したのが、タイトルの文言。正確には、”映画映画監督の基本的な責任範囲は「映画作品としての品質管理」”。ウィキペディアの「映画監督」での記載だ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A0%E7%94%BB%E7%9B%A3%E7%9D%A3 ご存じかと思うが、映画制作には監督以外にも、プロデューサーとか映画会社のスタッフとかカメラマンといった作業のメンバーがいる。(プロデューサーは、作品の企画という立場。テレビの番組制作だと、映画監督と似た立場をディレクターとか呼んだり、さらに補助的なアシスタントディレクターという役目があることが多い。) プロジェクトマネジャーやプロジェクトは、映画制作やオーケストラ演奏と対比されることがある。映画監督や指揮者が、プロジェクトマネジャーに相当するとの書き方が多い。ただし、個人的には、プロデューサーや脚本家の事などを考えると、映画監督をプロジェクトマネジャーと考えるには少し違和感を覚えていた。テレビでの制作を考えると、さらにそうだ。 で、ふと目にしたのが、タイトルにもあるように、映画監督と”品質管理”を結びつけた表現。映画関係の書籍には書かれれている事なのかもしれない。演技とか殺陣/擬闘やCGとか、どこかでOK/NGを判断する必要があるが、それが監督の基本的な責任範囲というわけである。 ちなみに、アメリカのアカデミー賞日本アカデミー賞を対比してみた。勘違いがあるかもしれないが、似たものをグルーピングとかしている。なお、アメリカのアカデミー賞での”脚色”は、原作があってそれを映画化するケースが多かったので最初は脚色賞としたようだ。(原作などのない映画のための脚本への賞を脚本賞として、後になって制定。)
アカデミー賞 日本アカデミー賞
作品賞 作品賞
監督賞 監督賞
美術賞 美術賞
撮影賞 撮影賞
脚色賞/脚本賞 脚本賞
録音賞 録音賞
歌曲賞/作曲賞 音楽賞
編集賞 編集賞
視覚効果賞
衣装デザイン賞
音響編集賞
メイクアップ賞
照明賞
主演男優賞 主演男優賞
主演女優賞 主演女優賞
助演男優賞 助演男優賞
助演女優賞 助演女優賞
短編アニメ賞/長編アニメ賞 アニメーション作品賞
外国語映画賞 外国作品賞
短編映画賞
長編ドキュメンタリー映画
短編ドキュメンタリー映画
プロデューサーに対する賞はないけど、作品賞が該当するとも言える。また、この表に記載されている以外にも、映画・テレビ番組での冒頭や終わりのテロップに掲載される作業は少なくない。記録とか、特にテレビだと時代などの考証とか方言指導とか。調べたら、「演技事務」という仕事(の名前)があって、映画などで俳優さんの事務所などとスケジュール調整を担当するらしい。 ここでは簡単にプロデューサーと映画監督などと書いたが、役割や作業分担そして立場が作品毎に結構違うことがあるようだ。良い例か分からないし直接は見てないが、最近の映画「キツツキと雨」に登場する映画監督は、現場でおどおどする若い監督らしい。特にテレビ番組制作では、その作品(番組やチームと呼ぶべきか)で、脚本に忠実なケースもあれば柔軟に対応するケースもあるらしい。 詳しくは知らないが、映画のための作業がいくつかあって作業がオーバーラップしたり分担している映画やテレビ制作の方が、自然に思える時がある。対比的には、プロジェクトマネージャーが見積りや進捗管理をやったり、場合によっては細かい契約まで実担当する。知識としては必要だろうが、なんか社内から丸投げされるケースも。あるいは、PMOという名称のチームを用意すればプロジェクトが回るとの錯覚があったりする。 主な責任が品質管理となると、映画監督とプロジェクトマネージャーは似てる気もしてくる。担当しているプロジェクトでのプロジェクトマネージャーの責任範囲は何かと考えたり、ほかの作業範囲は誰が担当しているのか考えるのは、良いことだと思えてきた。
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