昨日・今日のニュースで気になったのが、電気メーカー「パイオニア」の人員削減。メディアによっては”カーナビなどの販売計画を見直し”となっているが、カーナビが儲かっていないのは明らかと思える。
ここ1,2ヶ月少し気にしていたのが、携帯電話のプログラム行数。IPAとかのセミナーなどで、自動車(カーナビ含む)、携帯電話、DVDレコーダーでのソフトウェア行数が対数目盛で増えていく様子が発表されてた。当時は所謂ガラケーだったと思われるが、その後スマフォになってのプログラム行数のデータがなかなか無い。iPhone(iOS)の行数とかAndroidの行数が書かれているサイトなどはあるようだが、ここで気にしているのは各社独自の部分の行数とか、修正などをやったらその行数。しかも、他のDVDレコーダーなども同様で、行数がそのまま増えていったか分からない。
ただ、察するに携帯電話は、iiOSやAndroidの採用で作成や修正行数は減っていると思われる。DVDは新商品がさほど無くて、横ばいに近づいただろう。カーナビも同様。
電機業界の不振を、DVDや携帯電話、カーナビの不振と捉えると、行数の増える例で示された分野は軒並みダウンというわけだ。以前は、半導体の集積度とか(ソフトウェア利用での)機能アップによる行数アップが言われたが、それらも結局日本の場合は不振業種になってしまった。
そう考えると、行数アップの図は、何を目指そうとしたのか分からなくなっている。つまり、議論として対応が必要そうだとは理解できたが、今となってはそれらの品目自体が売れない/利益を生んでいない。つまり、対応は無駄骨。むしろ行数が増えるとコントロールできなくなるから早めに新分野を開拓した方が良いとのメッセージを発していたら、少しは今と違った状況になったのかもしれない。ふと、そんなことすら思えた。
あるいは、利用する側も、ソフトの肥大化なり機能の肥大化を歓迎してないのかもしれない。パソコン離れも、そんなことが背景にありそうに思えてくる。
実は、ソフトウェア行数の増大の図で、他に記載してあったのが”自動車”。資料によっては”カーナビを含む”としているものもあるが、カーナビと別扱いのものもある。自動車の場合は、各ECUが連携して全体を制御するから状況が多少違う。しかし、ソフトウェア行数の肥大が続いていくのか、あるいはECUの数を増やすなどで対応するのか気になるところではある。 (ちなみに研究レベルでは、ECUの数を極端に減らそうとの取り組みもあるようだが。)