つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

PMI日本フォーラム2010 感想

昨日と今日は、PMI日本フォーラム2010。神保町近くの学術総合センター。昨年も参加したけど、同じように寒くて雨だったと思う。断片的だけど、感想などを。

・基調講演の「東京証券取引所株式売買システム(arrowhead)の開発について」は、非常に参考になった。

発注者側としての講演だった。特定時期からの変更に関しては、講演者(専務取締役)の承認というか決裁を必要にしたとか、契約で次段の準備を作業項目に含めたとか。

技術的な話も出て、遅延○ミリ秒達成とかスケーラブルな冗長性とか、、、、。ただし、個人的には、上の管理的な側面の方が参考になった。(どこかでarrowheadのシステムの話自体は聞いたからかもしれない。)

iPad持参の人を、ちらほら見かけた。

参加予定セッションに限定して、事前の資料のPDFをダウンロードできる仕組みだった。(フォーラム終了後は、非参加のセッションの資料もダウンロード可能に。)

実は、自分自身もそうしようかと思ったけど、会場での本の購入などで重くなったり、フォーラム後の買い物を考えて断念した。自分のiPadの場合、カバーなどのせいもあって、ちょっとずっしり。

・日本技術士会は協賛から外れた?

昨年はCPD証明を正式発行したけど、今年は無し。まっ、各自でCPD申請するのは構わないだろうから実害はないとも言える。でも、なんか寂しい。 (個人的には、要は間に入るというか積極的に活動する人がいなくなったからとは思う。だけど、それを誰かが引き継ぐ位のことをやるべき。それくらいの組織力があるべきと考える。)

*CPD発行は、プロジェクトマネジメント学会の方だった。大きな勘違い。そうなると協賛の方も、記憶があやふやになってきた。ただし、PMI日本フォーラムへの日本技術士会の協賛って、あっても良いだろうにと思う点は以前と同じ。

・同窓生に遭遇

2日目の明日セッションの終わった後に、近づいてくる人が。同窓生と判明。大学時代から1度も会ってないので、何十年かぶり。懐かしかった。 セッションの最後で質問したために、こちらのことが分かったとのこと。

ちなみに、夕方同窓生MLにそのことが書かれてた。こちらも、しばらくしてMLへ返信。

我々の学科の同窓生MLって2つあるけど、積極的にやりとりしている方のMLにはPMPはいない。上記MLにはいるかもしれないので、何かの時に話題になるかもしれない。

・非公式な勉強

今回良かったと思ったのは、セッション後やPMIの売店などの軽い話で参考になることが多かったこと。

ちょっと悩んでいたのが、PMOなどのプロジェクトの計数処理のあり方。PMOもプロジェクトだったりプログラムだったりと階層的。また数値が経理的なことや品質的なことなど多岐。

会話のやりとりで、DBに突っ込んで、BI(Business Intelligence)で処理する視点で考えればいいと気がついた。DB構造にさえ注意すればいいし、それも行き詰まればクレンジング。またセキュリティというかアクセス制限のこともあるが、それはBIでの見せ方で考えればいいことで、アクセス制限設定を変更できるようにすれば良いだけの話。

もちろん、結構重要なデータがあり、一般データと物理的にも一緒にすべきじゃないものがあったり、機密性が高すぎるので必要部分のみをコピーして利用するなど細部での留意は起きるだろう。でも、システムの構造的な部分はすっきりしたように思う。

ちなみに、”ダイナミック戦略”という分野があると教えてもらった。そちらも参考にしたいと思う。

基調講演もだし最後の非公式勉強もそうだけど、ポイントとなる部分って案外基本的なことだと分かることがある。今回は、その意味で有意義だった。

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