今日発売の日経ビジネスの特集は、「さらば工学部」。駅の(正確には小田急の駅ビルの)売店で購入。理工離れが叫ばれて久しいけど、言わばそれに対する対応の事例集みたいなもの。
1989年を100とした大学志願者数のグラフがあったけど、2007年は工学部が50。実は経済なども似てはいる。ちなみに、医学部が200近くて驚き。
また、東大での理I→経済学部への”転籍”志願者が昨年39人、今年58人。土機電化(ドキデンカ 土木、機械、電気、化学)が人気凋落とか。 (技術者の会合で、電気の人たちからは「まだ情報の方がましだよ~」なんて言われるけど、ドングリの背比べなんだろうな)
私立大学は結構すさまじく、1998年と2008年の志願者数で、千葉工業大学はマイナス二万人近く。東京工芸大学とか湘南工科大学とかは減少数はそうでもないが、割合的には1割を下回っている。もちろんあくまで志願者数。
それに対応して、各社の教育取組が紹介されている。デンソーと三菱重工業、キヤノン。日立製作所は日立工業専修学校の様子が紹介されている。毎朝8時半から200メートルダッシュ。5本やって一人でも35秒を超えたらやり直し。ほとんどの人が技能五輪を目標にしているとのこと。(もちろん記事には、技術的な訓練のことも書いてあるけど。)
宮城県や山形県など自治体の取り組みも書かれている。少し前なら工場誘致なんて余りいい顔されなかったんだろうけど、人材供給という視点だと少し趣が違ってくる。しかも、紹介されている知事さんの対応が早い早い。工業高校とか小学校教育なども視野に入っているんだから、そのあたりが昔の箱物誘致?と違う点かな。
この類の話の度に、情報の立場から見るとメカなどの方が羨ましくなってしまう。どうも情報分野は、中学生とか高校生の(本質的な)興味にならないのかも知れない。うわべのパソコン勉強家は多いにしても、、。
上の医学部志願者が多いというのも、NHK教育の「サイエンスゼロ」なんかを見ていると少し頷ける。結局、まだまだわからないことが多いのは生物の世界だったり、解決することで社会的に喜ばれる筆頭。
で、ふと、情報の場合は、そればかりやらすよりは、別の学部に情報学科を作ったりする方がいいのかな~と思うようになった。つまり、医学部医学情報科とか、経済情報学科とか、、、、。その方が学際での課題を克服しやすいし、その分野が深まる気がする。駄目かな~。