「はやぶさ」が地球に帰還して3ヶ月くらい経つ。カプセルの展示などの話題もあるけど、先週目にしたのが以下の記事。
小さな電池 好アシスト…探査機「はやぶさ」カプセル回収 (2010年8月23日 読売新聞)
帰還の予定が延びたので、回収のための電波発信装置(ビーコン)の電池がもつか試して欲しいとの依頼があったそうだ。何度もの実験とか12年持ちそうとの話もすごいけど、電池動作のために0度に温度を保とうとしたのもすごい。
そもそもメカニズム的に電池の周りにヒーターを用意したんだろうけど、その電源とか熱源をどうするかとか、暖めすぎるのを避ける必要もある。しかも、帰還のためにはいろんな装置を動かすので、その優先順位も考えないと行けない。(そもそも、帰還の少し前なら多少安心感あったけど、軌道を外れた頃は太陽パネルもまっとうには太陽に向いてなかったはず、、、。また、カプセルは回収が目的なので、はやぶさ本体と接合部分は少ないはず。なので、カプセル内にそれなりの保温メカニズム持たせたということだし、そもそもその保温のためなどに電気供給路を用意してたという事だろう。)
映画「アポロ13号」では、電気の消費を減らすために暖房を切り、飛行士がガタガタ震えるシーンがあった。それをちょっと思い出して、遠隔での対応に驚いた。
「はやぶさ」、そしてそれを支えたシステムや運用には、他にもまだまだ沢山エピソードがありそうだ。逆に、飛行が7年にもなるとどんなことが起きそうとか、その対応策を考えてみるのも面白そう。