つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

割増賃金は人月ベース算出の亡霊?

今日の日経新聞の1面が、結構面白かった。(13版)

トップ記事は、厚生労働省の残業代の割増率引き上げ案。日本版ホワイトカラー・エグゼンプションと対をなすものと言っていいだろう。

で、面白かったのは、すぐ隣に三井化学の社会的責任を人事評価対象に加えるというもの。(さらに左紙面は「ニッポンの家計 イエコノミー」の連載で、家計における地域や会社との関わりあいの変化を指摘している。)

残業代の割増率引き上げ自体は、労働者の健康等のためには必要。それは認めるとして、社会的責任との対比などで、ついついソフトウェア開発における”人月”との関連を考えてしまった。もう何年も前に指摘されていること。

ソフトウェア工学とかプロジェクト管理関係者の飲み会で、会社や部署での”人月”の呪縛が話題となる。コストプラスインセンティブフィー契約のメリットを知っていながら、実践が少ない(幅広く実践されていない)。ずっと昔、豊臣秀吉が一夜城の構築で、実証したのに、、、。(笑)

ソフトウェア作成のメトリックスに残業時間がメインという所も。というか、それしか尺度無い所も。バグの修正で残業が多いのと、ちゃんと動いて残業少ない人とどちらを評価すべきか歴然としているんだが。ちゃんと動かして残業少ない人も、長い期間残業で多量プログラム作成するとガタがくる。

割増率引き上げで社内規定を見直す企業が多いと思われるが、社会貢献とかインセンティブフィーまで視野に入れる所が多くなればいいんだがどうなるだろうか。。。

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