つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

「マインドマップ」でCE図(特性要因図)作成

マインドマップ」でCE図(特性要因図)作成

2006/05/14 ほんだ
Last Modified:2020/08/12

CE図(特性要因図)はQC7つ道具の1つで、原因分析に利用されることが多い。図示することで分かりやすいが、逆に作図が少し面倒。

原因分析に時間を割きたい(割くべきである)との個人的な思いから、色々試している。以前、VISIOマイクロソフトのグラフィックソフト)で作図するソフトを作成したのも、その一つ。

今回は、「マインドマップ」のソフトを使っての試み。

マインドマップ」は発想法の一つで、それに関する本もいくつか出版されているし、入手出来るソフトもいくつかある。店頭販売のソフトは今のところ無くて、ネット販売の物だけだと思う。フリーのソフトもあるようである。

 

ただし「マインドマップ」本来は、以下のような図形が通常で、CE図とはかけ離れたものに思える。

 

  f:id:honda-jimusyo:20200813152020j:plain

ところが、「マインドマップ」のソフトでは、中央からの分枝の方向を設定したり、分枝のカーブをつけたり、直線に近くしたりが可能である。以下は、利用している”MindMapper”というソフトでのCE図を意識した図。なお”MindMapper”そのものについては、最後に後述する。

  f:id:honda-jimusyo:20200813152030j:plain

以前のVISIOでの描画の際も気にした、テキストでの情報の共有化は、テキストへのエクスポートで対応できる。以下が、テキストでエクスポートしたファイル。

基本的に対策したい事項,,,
,要因1AAA,,
,,要因2aaa,
,,,要因3ああ
,,,要因3いい
,,,要因3あああ
,,,要因3いいい
,,,要因3ああああ
,,要因2bbb,
,,,要因3ああ
,,,要因3いい
,,,要因3あああ
,,,要因3いいい
,,,要因3ああああ
,要因1BBB,,
,,要因2ccc
,,要因2ddd
,,要因2eee
,,要因2fff
,,要因2ggg
,要因1CCC,
,,要因2hhh
,要因1DDD,
,,要因2iii
,,要因2jjj
,,要因2kkk
,要因1EEE,
,,要因2lll
,,要因2mmm
,,要因2nnn
,,要因2ooo
,,要因2ppp,,
,,要因2qqq,,
,,,要因3ううう,
,,,,要因4おっととと
,,,,要因4おっととと2
,,,要因3えええ,
,,,,要因4おっととと
,,,,要因4おっととと2
,,,要因3おおお,
,,,,要因4おっと3
,,,,要因4おっと4
,,要因2rrr,,
,,要因2sss,,

多少便利に感じているのが、xmlへのエクスポートも可能な点。xml経由でのエクセルに取り込めるので、CE図で重要度とか、(特にリスク分析したければ)リスクの発生確率などを記述し、エクセルで細部検討する事も可能である。

  f:id:honda-jimusyo:20200813152026j:plain

 

  f:id:honda-jimusyo:20200813152036j:plainXmlでのエクスポートをエクセルで見た場合

 

ただし、エクセルでの表示は上の図で解るように見やすい形式ではない。また、現在使用しているバージョンでは、エクセル→”MindMapper”への取り込み機能はうまく行かなかったと思う。

 

マインドマップのソフトを利用すれば、結構早めに図示化できるので、普及してほしい気がする。要因分析作図自体が主ではなく、分析そのものや分析後の対策が本来の主な活動なのだから。むしろ、そんな事を割り切って活動して行く企業が増える事を期待したい。CE図をマインドマップで書いて提出したら「何だこりゃ」とか「馬鹿やろう!」と叫ばないで欲しい。逆にマインドマップレベルでの記述ルールを、ある程度定めようとする企業があれば、エールを送りたい。

なお、記述ルールの中で個人的に気になるのは、”分枝の方向”。今回は、右方向に伸びる形式とした。日本語(英語や大抵の言語)の文字列の並びが、右方向のため。ただし、これは本来のCE図とは逆。本来のCE図は左に伸びる形態。本件は、「マインドマップでCE図派」みたいな所でコンセンサス作れればいいんだが、、、。でも、でも、でも。多分それは、遠い夢なのかな。ただし、時々ホームページやブログで、本件はやっている人を見かけた事があるので、少し可能性はある。

 

最後に”MindMapper”の件。

色々マインドマップのソフトを調べたが、メニューが日本語だとか、価格が安いとの理由で本ソフトにした。

 http://www.mindmapper-japan.com  ←★サービス中止なので、アクセスしない方が良い。

 

新しいバージョンも出ているが、必要な機能と価格の事も考えて、使っているのはバージョン3.5。

Mac版がないのが、個人的に少し寂しい。また、最近結構重宝しているのは、MS Projectへのエクスポート。

 

 

 

【変更履歴】

2020/08/12:ブログ移行の関連で、図や例文をページ内で記述。MindMapperサービス中止の旨記載。xmlをエクセルで見た場合のPDFは削除。(内容自体が陳腐化してるけど、移行での実験ということで、、。)

2009/03/22:今となっては変更部分?? (MindMapperでのMS Projectエクスポート機能だったかも。)

 

 

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