つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

新型コロナワクチン接種 一旦停止とか多すぎ?

テレビのニュース番組では、新型コロナワクチンの自治体大規模接種に関して、モデルナ製を減らしてファイザー製を使うと発表。後述する職域接種の申し込み停止などに関連して、情報番組では、2回目の接種について、3週間目とか4週間目に接種できない事態とは起きない?と心配する声もあった。個人的には心配感には同感。

 

多少時系列的に間違いがあるかもしれないが、当初は、医療従事者や高齢者の優先を高くするとか、ファイザー製とモデルナ製の話があった。しばらくして、国民全員が接種できるから慌てないでの話も。

 

高齢者の中でも、75歳以上と65歳以上を段階的にする話が出てきたが、国として統一してたのか、多くの自治体がそう処理したのか?? いずれにしろ、65歳以上の接種率が、ある程度の進捗の指数?になったみたいな受け取りだったように思う。

 

自治体接種での電話が繋がりにくいとか予約での家族総出、医師の確保をどうするみたいな話の際に、新規?に、東京大手町の大規模接種センター開設の話が出た。自衛隊というか防衛省が主の運営母体。河野大臣は、話は聞いていたが首相の主導みたいな述べ方だったと思う。少なくとも、当初に自治体の接種と大規模接種センターの接種を平行に行うという説明ではなく、結構唐突なイメージだった。その頃は、病院等の個別接種の話もあったが、自分の周りでは、枠が少ない(少なすぎる)イメージだった。

 

ワクチン接種が大きく進むし、当初東京都23区→東京都→首都圏に拡大するとの話だったので、大規模接種センターは良い事との印象が多かったように思う。23区以外とか東京都でない人は、各自で最寄り自治体との接種とどっちが良いか、東京まで出向くディメリットなどを考えて判断すれば良かった。接種も進んで、スポーツだと、クリーンヒット?

 

ところが、これも唐突に近い格好で、大規模接種センターに空きが出ているのニュースが。なんでそんなことが起きてるのか良くわからない状況で、各自治体での進捗の差が大きいことが報道されることも増えてきた。逆に、自治体の首長や職員のワクチン接種が、ルール違反ではとの報道も。そして、接種における手順や保管でのミス、コールセンターでの困った対応なども報道された。

 

大規模接種センターの、全国対応とか従来のネット経由だけではなくコールセンター設置とかの話を耳にしたら、個人的には大規模接種センターの閉所(目的達成)って、明確に設定されているんだろうかと気になってきた。クリーンヒットというか成功事例を拡大するとの考えだけのような気すらした。

 

自治体による大規模接種会場の設営があったり、職域接種がスタートしたり、、、。後者は悪いとは思わないが、2,3日したら、申し込み停止という事態。直近のニュースでは再開しそうにない。しかも職域接種の場合は、会場に国交省文科省の大臣が訪れて、それがニュース画面に流れた。それがある意味、急に申し込み停止になり、申し込みしようとして企業は大慌てに違いないと思えた。慌てるというか唖然に近いか。

最寄自治体では、歯科医師を接種の打ち手として確保したのが全国放送で流れたが、直近での駅前掲示では、大規模接種会場に予約の空きがありますとの大きな紙の掲示。複数というかほぼ毎日だし、駅前以外でも何箇所かで目にした。唖然ではないが、何でそんなことになるかが少し気になった。

 

また直近では、大規模接種センターでは、始発電車前に並ぶ人が何人もいるとの報道。良くはわからないが、大規模接種センターでキャンセルなどで空きが出たら、その場キャンセル待ちの人に接種するのかもしれない。現場で良かれと思って非公式にやったのが流布したのか? あるいは、キャンセル待ちを公表したら、例えば午後3時から並ぶようにしなかったから、早朝から並ぶ事態になったのか???

 

 

接種したい人から見たら、そもそも予約しようとして待たされすぎ、どのタイプの接種にしようかと少し検討してたら急に中止のアナウンス。それが何度もで呆れる人も出て来そうに思えてしまう。

当初の発表で、優先順位区分やどちら製のワクチンの事と同時に、全体的な方向性を述べるべきだった気がしてならない。検討してるの程度の現実度なども一緒に述べるべきだったかと。あとは、仕組み的というか制度の中身的な話もしておくべきだったかと。特に接種権の扱い。自治体が発行する訳だけど、優先順位に拘らず前倒しでの郵送が望ましいなどを述べとくべきだったと思う。

一部の自治体では、その辺りを考慮して接種券を相当前に郵送したらしい。そこの住民からしたら、大規模接種センターを含め他の選択肢への対応がしやすかった。あるいは、特に地方の自治体では、特に高齢者に向けて時間を決めて予約まで行った所も。そんな工夫した自治体の方が、スムーズに進んでいるような印象。

公務員の優先の件も、自治からしたら「新型インフルエンザ」での計画が頭にあるので、ある意味自然だったと思える。(ただし、どう考えても首長が個人的に優先した格好のが散見されて、それはそれで問題だったかもしれない。)

 

よくは分からないが、高齢者の7月までへの接種完了目標前倒しが歪みを生んだとか、大臣クラスや国会議員がアイデアを述べての至急対応による歪みもあるかも知れない。ただ。それにしてはとの思いが強い。

ちなみに接種券に関しては、従前より接種券をもらえない(もらいにくいと言うべきか)人の申請方法は定められてる。また鹿児島県だったかは接種券無しでの接種をスタートするとの報道があった。ただし、厚生労働省もOKというか禁止はしなかったみたいだけど、定員に達したみたいな感じで中止というか完了。開始も完了も地方ニュースなので詳細が分からず?? 個人的には、やはり接種券前提で進めるべきなんだろう/進めるべきだったとの感想。

 

多くのゴタゴタを考えるに、全体的な仕組みを明確にして、マスコミ発表もそれらを踏まえてのことにすべきと思える。上で述べた接種券に関して言えば、それがキーなら、接種券の送付の前倒しに減給して送付完了率なども提示すべきに思える。また職域接種の停止の理由として、申し込み職域で個数を過大申告しているところが少なくないとの意見もテレビに出てた。申し込み自体を急がなければならないから、仕方ない側面も想像できる。

個人的に思いつくのは、全体的な要求個数と週当たり等の要求個数を明確にして、実績個数も把握しておくべき位か。また、ワクチン破棄を無くすためにキャンセル待ちなどの制度を現場でやりたがるだろうが程度問題で、1日数個程度の範囲は大目に見るくらいがないと弊害の方が大きくなると思われる。

 

ただ、大規模接種センターの際に大きく取り上げられたが、自治体の接種との重複チェックのメカニズムがない。これは職域接種などでも同じ。職域接種の場合は、社員などに重複申し込み不可の徹底させられるだろうが、複数企業や店舗の集合体ではどこまで徹底できるか?? 今から重複チェックのメカニズムを作りこむのは難しいだろうが、何らかの作戦は必要そうに思える。自治体の集団接種と病院の個別接種では、重複を避けてるはずで、個別接種側が保健証やある程度の家庭状況を把握できてるからかもしれない。個人的には、ある程度接種率が高くなったら、大規模接種センターは閉所の方が良さそうに思う。ワクチン足りないが実際はどうかを、より的確に推量する意味でも一考の価値はあり。

 

 

市民としては自分の接種はいつになりそうとか、2回目は大丈夫だろうな~と心配になる事態と言える。また、プロジェクト遂行という意味では、他山の石として結構参考になるように思える。失敗というには言い過ぎだろうけど、改良点というか改良すべき点を考察するのは悪くないと考える。そんな意味では、勉強での好材料と言えるだろう。

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