他の新聞でもそうかもしれないが、日経ではSDGsの広告が結構目につく。時々全面広告も見かける。経済系のテレビ番組でのエコノミストのバッジがSDGsのそれである時も多いので、マークを目にする機会が増えている。
持続可能を目指すのは理解できるし、自分がSDGs推進担当みたいになったら別の言い方するだろうけど、どうも何度も連呼されると少し辟易に感じてしまう時がある。
個人的には、ついつい、あの「ISO 14001」取得はなんだったんだろうと思う。あるいはせめて、ISO 14001の取得があるから、SDGsは少し先にと許してくれないのかな~とか思う。SDGsが17の目標なので、ISO 14001騒動の17倍になるかと思うとため息、、、。
ISOと国連(国内だと外務省とか金融系?)は、推進母体が違うとか、そもそもSDGsは環境だけじゃないとか言われるのはわかってるんだけど、、。あるいは、17個全部をしっかりといってるわけじゃないとか言われるのはわかってるんだけど、、。
で、そんな思いで、ISO 14001の認証取得を調査。ISOに件数は整理されてて、以下がそのサイト。
"Past Surveys"で過去(今回なら2018年以前)の調査も閲覧できる。それらでのISO 14001の日本の認証取得数をグラフにしたのが以下。
最近減少傾向。これは全世界での認証合計数も少し似ていて、2016年の346147をピークに減っていて、2019年は312580。
そして、世界全体に占める日本の割合などを示しているサイトがあって以下。
上を示したのは、ISO 9001などについても割合が示されているため。(ISOのサイトから自分でグラフ化しても良いんだけど、、。)
ISO 14001の認証取得に関しては、中国が跳びぬけてて、日本がその次。環境にうるさいと思われるヨーロッパの各国よりも件数が多い。ついつい、なんか真面目に取り組んでる日本(それも数的な中心は中小企業?)という縮図が、見え隠れする気がする。数的な中心は中小企業って書いたけど、会合とかでの雑談では、大企業(や自治体)も結構取得してたと思う。
なので、SDGsの方も、日本で騒いで結構な数の企業が取り組み実施、でも海外はポツリポツリみたいなことにならないかと気にしてしまう。その海外のポツリポツリでの事例の中で、結構な(時価総額が○倍になったなどの)成果を示したと広まることで、少し厄介にも思う。
なお、ついつい書いてしまったのには、国連の「一刻の猶予も」みたいな言い方にも、少し違和感があるため。例えば、グレータ・トゥーンベリさんは国連やダボス会議のために船で渡航。元々飛行機に乗らない主義ということもあるけど、国連とかで世界各国から要人が飛行機でというのとは、結構対照的。紛争や国境をめぐるゴタゴタへの、国連の介入というか取り組みともちょっと対比的に考えちゃう。
ISO 14001の更新って3年毎。特に更新が絡む企業では、それも含めて、どうするか要検討だろうな~とついつい思ってしまっている。