つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

原戸籍をもらって、要求整理の本質を知る

以前「相続関係説明図をエクセルで作成」って書いたけど、いわばその続編。 

 

所有権移転のためにいろんな書類が必要で、相続に関係する人の”謄本”を貰いに行った。親戚から、○○さんの謄本、**さんの謄本が必要と言われていたので、それを申請。貰った後に、別件の他の窓口で待ってる時にさらっと謄本を見たら、(多少正確じゃないけど)○○さんの謄本で△△さんの死亡が分かると思ったら書かれてない。急いでどんな書類が必要かと説明したら、○○さんと△△さんを含む原戸籍(はらこせき)を出してくれた。原戸籍は、正式には改製原(かいせいげん)戸籍と呼ばれるもの。

 

こんな事なら、どんな情報が欲しいとちゃんと言えば、結果的に無駄なものを請求する必要は無かった。(実は用語として原戸籍は知ってたけど、実物を自分が請求して見るのは初めて。)

 

ふと思うに、なんかITなどでの要求や要件の整理と似ている。妙に用語が先行して、本当に欲しいものを記述できてない。というか、ほんとはそちらが大事なのに、用語を元にした断片的な要求や先覚的なシステムを真似ることから始まったりする。普段、そんな要求の整理が大事だといったり考えたりしてるのに、全然別の次元の事だったせいかそれと反する行動に出てしまった。少し反省というか、もしかしたら用語の先行などは人間の性に近いものかもしれないから、ポイントポイントでチェックすべきなんだろう。

 

なお、さらに言えば、今回だと親戚の言うのを鵜呑みにしたのも問題。ITシステムだと、現場や他部門からの要望を鵜呑みにするのに近いかも。現場の総意なのかとか本当の要望なのかの確認が必要だろう。いや、これも分かってるんだけど、上と同様につい間違った行動に出てしまった。

 

全然情報系と関係しない局面で、要求整理の重要さやその対策に思いをはせることになった。

©2005-2022 ほんだ事務所(honda-jimusyo) All rights reserved.