つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

かけ算の順序

1月ほど前だったか、つぶやきで子供が小学校のテストのかけ算で、式での順番が違うとのことで×をもらったというのを目にした。その時は、「そうか~」ぐらいの気持ち。

ところが、今日は別の調べ物をしてたら、かけ算の順番に関するページを目にした。気になって調べたら、結構出てくる。ウィキペディアに、「かけ算の順序問題」のページがあるくらい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%91%E7%AE%97%E3%81%AE%E9%A0%86%E5%BA%8F%E5%95%8F%E9%A1%8C

例えば、リンゴ3個の皿が2つあったら、個数は3*2=6と書くべきところを、2*3=6と書いて×なのはおかしいというもの。相当昔の新聞に出てたとか指導要領との関係とか、海外(アメリカなど)じゃ逆に習ったとか、、、、。大学の、しかも数学の先生がおかしいと書いてるページもあった。

要は、a*b=b*aの交換則が頭にあるようだ。(個人的には、帰国子女などの多少のショックも背景にありそうに思う。)

自分は、おかしいとしてる人(特に数学の先生とか理数系の人)の考えが今ひとつ良く分からない。例えば、売り上げ予測のレポートなどで、月に100万円の売り上げがあり年間予測をする場合に、「100万円*12」とか書くけど「12*100万円」とは、まず書かない。添削なり修正することが多いだろう。消費電力などもそう。

物理で言えば、E=mc²のエネルギー保存則は、常識的に質量(m)を先にしてる。それをE=c²mと書いたら、常識を疑うし論文としては、まず落ちるだろう。

数学でも、例えば初項 a、公差 d の等差数列の一般項 an は

an=a+(n-1)d

と表すけど、an=(n-1)d+a とは普通表さない。

式とは、お互いの理解しやすくするルールみたいなものである。日本では、そのルールの基本を小学校で教えていると考えれば、納得いくと思われる。(上のエネルギー保存則や等差数列の式は海外でも同様のはずだから、むしろアメリカなどの教え方の方が後々苦労すると思われる。苦労は言い過ぎだろうけど。)

なんか自分の子供が×をもらったり、アメリカなどで教育を受けて日本のやり方が違ったりして、目くじら立てて、本質的にどっちが良いか判断しようとしてないように思えてならない。

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