つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

要求? 要望/要求/要件?

2月ほど前の会合でのテーマは「BABOK」。そこでの講演者のスライドに、要望、要求、要件の記載があった。3つを少し区別して述べたもの。なお、会場からの質問で、BABOK(あるいは英語圏)では要求も要件も同じ requirement としているとの回答はあった。その回答自体は正しいし不満はなかったけど、懇親会では少し突っ込んだ話をしようと思っていた。でも、懇親会では別の話題で盛り上がってしまい、次回に会ったときでもいいやと考えていた。

 

ところが最近、自分の写真などの公開方法で少し悩む事が発生した。どんなWebサービスを利用すれば良いかの検討で、四苦八苦。とりあえず形になったのは自分のブログ(「トレランコース 弘法山~大山 GPSログと写真整理」)に書いた。

 

自分の要望としては、、、、。 

 

 ・写真/GPSログで一般公開にしたいのもあるが、別の写真は知り合いだけに公開したい

 ・知り合いにはインターネットに疎い人もいるので、その人達もアクセスできる方が良い

 ・写真の説明追記やスライドショー化は、Webサービス上で行いたい

 ・GPSログが再生でき、写真も各々を見るのとスライドショー再生を行いたい

 ・写真のスライドショーでは、バックの音楽をつけたい

 ・写真のスライドショーではスピードを変えることや説明も一緒に表示させたい

 ・写真のスライドショーでは、GPSログ上のスピードに応じて各写真の表示時間が変わるのが良い

 ........

 

実際のWebサービスを探すけど、なかなかぴったりのがない。そもそも技術的にFLASHを利用している段階で、携帯電話やiPadからの閲覧が不可。(工夫すれば出来るけど、今回のメンバーには酷。また自分としてもそのためにiPadFLASH再生環境を入れようとは思わない。)

 

実際に良さそうなWebサービスを試してみると、不満な点も見えてきて、また別のWebサービスで実験、、、、。そんな繰り返しだった。

 

思うに、自分自分の要望の優先順位が整理されていない。しかもその優先順位が、実際のWebサービスでダイナミックに変わっていく。そのため、つい2ヶ月前の会合のことを思い出した。

 

やはり、要望は要望、要件は要件、要求は要求として管理した方がよいと言うこと。要求との言葉で統一したとしても、タグやフィールドを設けて、3つのく別が分かるようにすべきという意味。あるいはもっと細分化したり、どのステークホルダーからの要求かを識別できるやり方でも良いかもしれない。(自分の経験や他の人の話でも、大なり小なり実施していた人達が少なくない。BTSで管理するケースが多い。)

 

いくつかの要望をひとまとめにして要件化するようなこともある。例えばいくつかの要望を設定ファイル化して、複数のユーザへも対応できるようにするなどである。

 

また、実装の検討に伴い要望が分割され、分割後のそれぞれの優先順位が異なってくる現象もある。あるいは実装の関係で、ユーザ要望が変わっていくことが少なくない。場合によっては、コストで要望を断念、極端には「止~めた」となる可能性もある。従って、要望や要求のトレースや、優先順位などの変化に応じた対応が必要になる。(実際、今回の具現化で非公開の方は断念した。従来行ってた写真共有のみにし、宴会などで必要に応じてiPadでのスライドショー再生を行うとした。)

 

今回の検討は自分の要望から適切なWebサービスを探すことだったが、一部を自分でとかAPIを利用してシステム化を依頼するとなったら、さらに検討すべき事が出てくる。その中には、WebサービスAPIの変更もある。Webサービスの中止や、以前と操作性や機能が大きく変更されることが珍しくない。せっかく作っても動かなくなることも想定される。

 

 

実際のソフトウェアのシステム設計や実装などでの、要求管理の課題が見え隠れした。自分の要望の具現化で、ふとそんなことを再認識した。

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