つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

アジャイルだって偽装請負には留意

少し旧聞の類だが、日経SYSTEM 2010年9月号のアジャイル特集で記載されていた「最近見たRFP(提案依頼書)の中に『開発はアジャイルで』と書かれていたことです」は、気になっていた。

RFPとか契約の類で具体的な表現をせずに、アジャイルと一括りに記載することって無いよな~というのが、率直な感想。ただし、実際のRFPでは具体的なプラクティスが記載されていたけど、紙面上ではぼかして記載したと考えられなくはない。(もしそうでも、アジャイルに興味ある読者を想定すれば、具体的に記載してあった方が良い。そこそこ浸透しだした昨今のことを考えれば。)

で、最近つぶやきの類で目に止まったのは、アジャイルと契約との関係。以前から報告書の類や会合では話題になってるので目新しいとは言えないが、実務で接するケースが増えたということだろう。しかも、ついつぶやきたくなるような事象が発生していると推察する。

アジャイルでやるようにと言われながらも、契約は一括請負とか、、、、、。でも、基本的に注意が必要なのは、「偽装請負」にならないかということ。これは、アジャイルだろうがなんだろうが関係ない。 偽装請負は違法行為で、新聞などで目にすることもある。

偽装請負については、会社で教育されたりもする。例えば、請負契約での担当者を自社構内で作業させてた。ある時、自社内の引っ越しが発生した。その作業担当者の机等も引っ越に関係するので、引っ越しのための作業を作業担当者に指示した。○ですか×ですか? なんていう質問が、新人なり中堅社員向けの教育で行われたりする。実際の教育になくても、基本が判れば回答できる範疇だろう。場合によっては、引っ越し作業をしてもらうには、どうするかなども話されることもあるかもしれない。

アジャイルでのケースだと、一括請負で契約し、ある時から「スタンドアップミーティング」を開催しようと担当者に依頼。○ですか×ですか? といった質問になるかもしれない。

あるいは、偽装請負の範疇じゃないけど、、、、。準委任契約でソフトを作ってもらいました。納入後バグが発覚しました。委託先に無償での修正を依頼しました。○ですか×ですか? こちらも、基本的な質問だろう。

最近のつぶやき読みながら、開発担当側も勉強が必要だろうとか、開発現場に応じて契約関係の社内教育も少し味付けを変えたり補足すべきだろうと、ふとそんなことを思った。

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