つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

ビジネスロージャーナル「ITベンダ対ユーザ システム開発契約をめぐる紛争」

大掃除や年賀はがき作成をしながら、休みの時などに先週土曜日に買った本や雑誌をぱらぱら読んだ。

タイトルの雑誌は、先週の忘年会前に神田の書泉に行って、システム開発関連の判例とかを探した際に購入したもの。当初、ジュリスト別冊とかにありそうと思ってたけど、(事前にネットで調べても)ぴったりそうで安いものが無かった。店内を回ってたら、”ビジネスロージャーナル”という雑誌のバックナンバーがあり、その2010年5月号の表紙に、「ITベンダ対ユーザ システム開発契約をめぐる紛争」と書かれていた。少し立ち読みして購入。

ちなみに、”ビジネスロージャーナル”のバックナンバーページは以下。

http://www.businesslaw.jp/single/

判例もそこそこ書かれていて勉強になった。2ページだけど三菱電機インフォメーションシステムズの人の執筆もあり、基本契約と個別契約(ここでは、プロジェクトのフェーズ毎の契約のような意味)の両方がある場合の、矛盾を想定した記載方法とかは具体的で「そうだよな~」といった感じ。

ちなみに執筆者の一人は「中村好伸」氏。2009年のPMI日本フォーラムで講演され、情報交換会にも出席されて色々お聞きした。掲載記事での冒頭に、相手方のアドバイザーが「PMBOKであれば、○○書面があるはず」の一辺倒で交渉にならず、結局相手方としてのアドバイザーを降ろされたとの話も。個人的にも「そうりゃーそうだわな~」。教科書のべき論だけじゃ、交渉にならないし、落としどころを見つけられない。

知り合いとかには勧めたい一冊。

ついでに。本号に日本ハム(株)の”下請取引承認フロー”が図示されてる。承認が何処で行われて、メールが行くのかどうかまで書かれてる。

2010年12月号も参考になると思って買ったけど、そっちは付録が結構面白い。法律事務所のハンドブック。会社というか事務所の写真や事務所弁護士のプロフィールなどが掲載されている。で、面白いのは(写真掲載の事務所は)、どの事務所も立派で、しかもほとんどの事務所が”書架”の写真を掲載してる。模擬法廷のスペースのある事務所もある。こんなの見ると、就職先として憧れるのも分かる気がした。  (理科離れもだけど、理科系企業離れもありそうな気がしてきた。)

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