最近めっきり本を買うのが少なくなったり、読むスピードが遅くなってきた。「いかん、いかん」と思いながら、今日は「ソフトウェア品質会計」を超高速・断片的に読んだ。 誉田直美(ほんだなおみ)さんによる、NECでのソフトウェアの品質保証技術の本。全体で200ページ超と、余り厚めでもないので読みやすい。また数値データなどが具体的で、判りやすい。 ちなみに、”品質会計”との意図は、バグを負債として考えるためとのこと。(感想は後述。) で、気になったのが、タイトルにもしている「1+n施策」。バグが発見されたら、真の原因などを探る意味で、同種バグをn件発見するというもの。これを1994年辺りから、バグ分析と共に検討したとのこと。 気にしたというのは、1980年代前半に本手法を実践しているのを耳にしているため。当時は、「1+n施策」という明確な用語化までには至ってなかったが。ちなみに、耳にした際のnは、1,2とかじゃないけど10とかまで多くはなかった。当時は、ポピュラーとまでは行かなくても、実践している会社は少なくないと思ってた。そのため、時期的な表記が気になった次第。 なお個人的には、バグ件数ゼロが本書での判定基準になっている等も気になった。バグを負債と考えるなら、資産というかバグ非ゼロでの出荷などにも言及してもらった方が有り難かった。コラム的な記載でも仕方ないだろうけど。 ”丸投げ”について、いくつかの状況を丸投げ/丸投げでないと記載している部分は、参考になると考える。
Amazonで、なかなか表紙が表示されないので、記載。下の方は帯。