日経エレクトロニクス(NE)、1月25日号。先週届いたけど積ん読状態で、さっき読んだ。表紙は、マラソンのスタートっぽい写真。
http://www.nikkeibpm.co.jp/cs/mag/ele/ne/saishin.html ただし、最新号のページなので、時が経てば変わる。
その中での興味深かった記事の一つが、タイトルの「ソース・コード静的検証によるソフトウェア品質評価の意義」。論文だが、端的には、オージス総研での”Adqua”によるソフトウェア品質分析。ただし、もちろん、ISO/IEC 9126での品質モデルやGQM法との関連にも言及している。
静的解析ツールでの各種メトリクスを、段階的な対応付けで評価得点化する。手法的にはGQM法。評価得点種は、ISO/IEC 9126での機能性以外の5項目。
ここでの「信頼性評価得点」とバグ密度、そして「保守性(変更性)品質評価得点」とコーディング&テスト効率のそれぞれの相関が高いことを示しており、実務的にも役立ちそうなことも少なくない。
なお、このような得点なり点数にすると、良く判ってない人が満点目指すとかして、暴走する/プロジェクトが回らない話も聞く。現場に適用する時は、その辺りの回避もミソかな。
#上で、9126って書いたけど、もちろん論文では、25000シリーズとの関連を簡単だけど脚注で触れている。ちなみに個人的には全部理解してないけど、25000ってなんであんなに大ボリュームにしたのか分からない。そのせいもあって、むしろ品質特性での議論で大事なのは、継続的改善の方かと思う。