あるコミュニティで、プロジェクト管理の話が出て、「保守作業は?」との反応。結構微妙だけど、一般論としてプロジェクト管理(の現行体系)では、それらを含めない。ただし、今もだし、特に今後は大きな課題。
ソフトウェアの従事する人の多くは、保守作業。また開発とか設計も、不景気な昨今では、新規開発よりも、一部手直しが増えてくる。また、時代が変わっているので、それに応じて機器やシステムの変更も必要になってくる。反応速度とか処理能力(人数、データサイズ、言語種)、場合によっては入力方法とか見栄えの変更も必要になるかもしれない。
一部手直しって、直すとか修正する部分は小さくても、その影響分析方法とか、テスト工数の見積もりが確定しているとは言い難い。そのため、個人的にも気になっていたテーマ。そこで、いい機会と思って、再勉強とか整理してみた。
1)本屋で見かけて買った本。「~ISO14764による~ ソフトウェア保守開発」。これ良い。分かりやすくて。
2)上の本の規格はJISになっている。そのJISも注文して、今日届いた。X 0161。さほど高くないので、細部を知るには良い。(ISO14764も規格協会で買えるけど、めちゃくちゃ高い。)
3)購読している雑誌「IT Leaders」のコラムに、少し触れられていた。JUASのソフトウェアメトリクス調査2008からの引用。システム保守は、5年間でおよそ開発費用と同じ額がかかる。(実感としても、メンテナンス料金との関係で、妥当に思える。メンテナンス料金ととらずに保守するから話が変。というか、バグ多すぎななのにカットオーバーするから話が厄介かな、、、。)
他では、清水吉男さんの派生開発の本がある。SECの派生開発での見積もりの本も、ある程度参考になると思う。(保守に限定してないところが、興味ある/ないが分かれるかも知れない。)
いずれにしろ、このあたりを議論していかないと、短い工数での派生開発とか保守開発→バグとかトラブルの発生になってしまう。