今日は、第2回技術士会情報工学部会と情報処理学会とのCPDのコラボレーションで、機械振興会館。
詳しくは、こちらを。
まずは、有澤誠先生の話で、1時間。実は、このお話を楽しみにしていた次第。有澤先生が、ソフトウェアテストに関して語るというのも珍しいはず。なお有澤誠先生は、今は慶応大学とのこと。
ちなみに案内で、「Roger Pressmanの教科書(第6版)」を元に解説すると書いてあった。前から、買おうかは悩んでいた本。(価値は認めてるんだけど、他の本の購入などもあって財政的な懸念で断念していた。) 今回のイベントが引き金になって購入へ。結構見ている本だったけど、職場の最寄り駅のちょっと大き目の本屋にない。会社の本屋さんに注文したら、13日入荷予定ということでちょっと微妙。キャンセルしてアマゾンに注文。でもそちらでも13日、しかも延びてしまい結局14日前日に届いた。教科書として使われているだろうから在庫はあると思っていたが、品薄? あるいは、こんな本も専門書として流通量が少ないのかも。
開始時刻ちょうどに到着したら、3つ席のテーブル、全テーブルが2つ席が埋まった状態。どこか間に入ろうか、最前列にしようか少し悩んでいたら、情報処理学会技術士委員会の知り合いが手招き。2列目の席で聞けた。
有澤先生の話は、ソフトウェアの包括的な話。時々KnuthのTexでのバグやテスト方法の話が出て、いわゆる一般的なソフトウェアテストの話と違うところと感じた。また、時々飛び出す昔(?)話が面白かった。電総研時代のデバッグというかレビューの体験談など。斉藤(信夫のこと?)さんや、山梨大学の頃の生徒の話。全社は、有澤さんがソースの事を説明するのを上の空のように聞いていたが、急に「そこもう一度」とか言われて見直したらバグがあったというもの。後者は、昔オブジェクトをカセットテープに記録した頃、そのテープを聞いておかしい所を言う人がいたというもの。どちらも、何故だかの明確な理由は分からないようだけど、、、。
Knuthは授業で問題出して、すぐに回答も用意していたとの話。ソースコードを読むのは5000行くらい(本一冊)が限界だろうとの話なども紹介された。
有澤先生の後が、ワークショップ。5つのグループに分かれて、ある仮想的な要求仕様書からテストケースを導くもの。ITSSのプロジェクトスキルマッチングシステムというもの。仕様書は、文、モデル図、インスタンス、シーケンス図など。
そのシステムの1部のテストだけど、サブシステム#1、#2、#3があるが、資料で番号の間違いがあることや、テスト範囲が#1のみである事が的確に伝わらなかったみたいで混乱。(我々の場合は、最初に皆で確認、講師にも確認したけど)
モデル図で、システムがある程度分かるはずなのに、駄目。同じグループに近い年代の人もいたけど、我々の世代だとそこまでモデル図に親しんで無いとのことを意味するので、ちょっと反省。
我々のグループは、技術士2名、ITコーディネータ1名、情報処理学会系(会社員)4名という構成だったはず。皆さんから、結構鋭い指摘がいくつかあった。ただし時間無くて、細部のテストケースにまで落とせなかった。正しくない社員番号などと書いて、具体的な値まで書けなかったというもの。また、本当はポストイットでの記載を整理してペン書きすべきだったけど、ポストイットの貼りなおしとか画面名をペン書きした程度。
ただ、結構全般的な視点での説明やテストの観点を整理したので、発表/講評では、もと慶応(今は帝京)の大岩先生から良い面を指摘された。少し恥ずかしかったけど。
講評で、結構辛らつな意見交換もあった。実は、その理由の1つに「単体テスト」の言葉の意味の取り違えもあったんだけど。総じて、技術士メンバーが多くの学会の人たちと交流する事は、良い事と感じた。新鮮だし、逆に、こちらも刺激を提示できるようにしたいもの。(概述の、モデル図に慣れておくべきは個人的な課題かな~と感じた。)
懇親会は、機械振興会館の地下。当然参加。有澤先生とも少しお話した。自分の出身学校での授業があったか確認したけど、大学院での1年間だったとのこと。先週から授業があったような気がして、同窓会MLに流したけど、勘違いと判明。どうも著者名とか、研究室の先生との共著の関係で間違っていたみたい。
あっ、懇親会での真面目なネタとしては、「組込みでのセンサーはアクターか?」というのがあった。半々かな。個人的には当然アクターになると思っていたら、不確実とか双方向性のやり取りがあるもののみをアクターにすべきとの意見があった。
その後も、(有志で)神谷町駅界隈で飲み会。そっちでの話も有意義。