つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

本「定量的品質予測のススメ」

2週間ほど前に本屋で見かけて、その日は荷物が多かったので買うのを止めてたもの。会社の本屋に注文していて、今日入手。

 

ページ数が100ページ強と薄い。断片的には、知っている事が少なくない。また、日頃、○○をソフトウェア品質のメトリクスにしても良いかな~と考えているような事が詳細に記載されている部分もあった。レビューでの指摘件数などにページを割いてあり、結構小気味いい。そのため読みやすいし、実践する時には再度じっくり読めば良いと思える本。

 

個人的には、”尺度”に関して順序尺度などの説明があったりするので、メトリクスに関して基本的なことに理解度の確認にもなると考える。(てっ、ここのブログ読む人たちには、無用だろうけど。)

 

管理図での説明が多いのは、少し閉口。

 

逆に、プロジェクトマネジメントでの効率指数、SPI(スケジュール効率)とCPI(コスト効率)をX軸とY軸にして、時系列にプロットする図は、応用してみたい気がしている。株式などでの逆ウォッチ曲線みたいな感じ。ただし、当たり前だけど、逆ウォッチ曲線のような蛇行での判断では無く、どちらも1を下回ったら危険と判明するというもの。もちろん、実務的には1以下にするよりも、0.9以下とか0.75以下だと警告するような運用だろうけど。

 

サンプルデータも具体的で、実務とさほどかけ離れていない(と考える)ので、自組織での値との比較も面白いと思う。興味ある人はぜひ読んでみて。

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