つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

日経エレクトロニクス 「かっこいいソフトウェア」

日経エレクトロニクス12月31日号の特集は、「かっこいいソフトウェア」。副題は、”人海戦術より「あこがれ」づくりを”。

日経エレクトロニクスって、今までもテスト志向や形式手法とかを特集したりと、結構先覚的?な事も取り上げている。その価値は十分認めた上での感想を。

冒頭は、TVを前に設計したことを誇らしげにする人と、もう片方のページはTVの組込みソフトを作ったという人。前者では、子供が「うわーお父さんスゴーイ!」。後者では「ふーん」。組み込みソフトウェアへのあこがれが、なくなっているとの問題意識。

記事では、上流設計やアーキテクトや教育の重要性に触れている。ソフトウェア技術者にとって参考となる部分も少なくない。

が、この本って、本来はハード屋さん向け。となると、その人たちの意識を変えるのが先じゃないのとふと思った。時々組込みの人と飲んだりすると、それに関する話題も少なくない。本記事でいうと、例えば、P86の問4の「報酬は、やりがいがあればそれほど問わない」に対して、そう思うは3割。7割が、そう思っていない。記事では3割が、報酬よりもやりがいを重視してると書いているが、逆に7割は報酬で報われてないと感じているという事。

ハードのお陰で、かっこいいソフトウェア構造が、めちゃくちゃになっていくのは想像に難くない。その意味で、”かっこいいソフトウェアにするために”、ハード(やメカ)屋としてどうしたらいいかと踏み込んでも良かったんじゃないかな。

といいつつ、バグなどでソフトウェアは、まだまだ分が悪いんだけど。

ちなみに、P62では、リコーの新人教育に触れている。見出しでは入社後1年間にわたってオブジェクト指向分析を教育。

なお、ネットで詳しく知ろうとしたら、以下の関連会社のページを発見、。

http://www.ricoh-soft.co.jp/recruit/graduate/education/index.html

情報処理のプロジェクトマネージャーの方が、PMPより高ランクとしている。プロジェクトマネージャーなどで奨励金100万円。ちなみに技術士情報工学部門)で50万円。

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