純粋な専門じゃないけど、ソフトウェアテストは意識してないといけない分野。やっと日本でもソフトウェアテスト技術の認知が(少し)広まってきた。これから企業内のキャリア等の見方も違ってくるかもしれないけど、企業間格差が大きすぎる。どうなるのかな~。
で、学術的なことは置いといて、ソフトウェアテストをイメージするいい方法が無いか考えていた。今日、少し時間あったので実際に調べてみた。なお、非常に小さな規模というよりも、少し大き目な規模でのソフトウェアテストでの話しがメイン。
ソフトウェアテストの側面(ブラックボックステスト系)に、仕様書からテスト項目を抽出して、そこでテストする作業がある。で、それがどれくらい大変な事か、、、。
夏目漱石の「我輩は猫である」は、322,687文字で563ページ。前者は、青空文庫での検索によるデータ、後者はAmazonでの岩波書店文庫版での出版情報からのデータ。
http://www.su-ki-da.com/aozora/
ページ数は、組版などで違うだろうから参考程度。しかも、仕様書だとそもそもページあたりの文字数が多いとか図表ともあるので、文字数/ページ数などのメトリクス比較時は注意が必要。
ただし、直感的にはソフトウェアテストとの対比として、いいボリュームと考える。ソフトウェアテストは、「我輩は猫である」での誤字脱字を探したり、話に矛盾が無いか調べる事になる。「我輩は猫である」は既に知られているが、それ位のページ数の小説の誤字脱字や矛盾を調べる事になる。小説家志望の人の作品とか、(言葉は悪いけど)エセ作家のそれを調べる事になる。後者は、例えば無断転用が無いかなどの確認までが絡む事になる。
そう考えると、規模とか大変さが分かると思う。「我輩は猫である」規模の誤字脱字や矛盾点を探すだけで、どれくらいかかるか、、。電車の中で斜め読みで済む作業ではない。本は、改訂版で誤字脱字を直したり、正誤表をネットで公開している。ソフトウェアテストの場合は、製品出荷前に探し出さないといけないし、クリティカルミッションなソフトの場合は、あってはならないこと。
出版では校正者とか、論文では査読の作業に近い。校正者は資格とか団体があるようだ。
当たり前だけど、査読の方は、そう簡単に誰でもには任せない。これは当たり前。(ソフトウェアテストって、誰でもいいって感覚無い??)
なお、JSTQBのページに日本を含めたISTQBの認定者数の表が出ている。
日本はスタートしたばかりという言い訳はあるけど、アメリカやインドの1/10、(少しばっさり過ぎるけど)イギリスの1/200。
#JSTQBでの日本人の数は、”(2005年)”となってるけど、第1回が2006年で128名、その前のトライアルで25人合格しているので、2006年の間違いと思う。ISTQBを直接受験した可能性が無いわけじゃないけど。
あっ、ついでに。大規模ソフトの場合は何がいいかと考えて、「源氏物語」を思いついたけど、青空でも合計のデータが無い。全部が54帖だけど、それぞれでのデータみたいだ。ちなみに”桐壺”で16,133文字。
他の文学作品との対比がいいのかもしれない。でも、ついつい、、「源氏物語」の頃にも、出版社(者)みたいな立場の人が校正などもやったと思いたいんだけどどうなのかな~。つまり、紫式部一人の作業じゃなくて、分業のシステムがあって成り立ったと思いたいんだけど。