つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

WBC イチローに見るチームビルディング

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、日本が初代世界チャンピオンになった。「週刊文春」3月30日号に、イチロー選手によるロサンゼルスの焼肉店での食事会の事が掲載されたので、早速購入した。

というのも、今回のWBCでのイチロー選手のインタビューがいつもと違って非常に好戦的。感情をいつもの様に殺そうとしていながらも、どこか異常に感じた。そして、チームの成績が今一つ。ところが、ラッキーな側面もあったかもしれないが、優勝。何故なんだろうと、気になっていたためだ。

週刊文春」やテレビによると、チームがばらばらな事を気にして、イチロー選手が自腹で焼き肉をご馳走し鼓舞したとの事。結局、王監督も自腹で食事会を催したそうだ。

ある意味では、非常に”日本的”な「チームビルディング」を垣間見たような気がした。プロ選手といえども(あるいは逆にプロだから?)、急なチーム編成、直後のペナントレース、そして何が報酬となるかもよく分からない状況で、チームの一体感を作り出すのは至難の技だったろう。(ちなみに「週刊文春」では、観光気分のコーチがいたことなどにも触れている。)

それにしても、自腹云々を別にしても今までの経験で上手く行ったプロジェクトでは、飲み会の無かったプロジェクトは無かった。社内メンバー間はもちろん、社外とかユーザさんとのケースも。知り合いにも、そのような経験は多いようである。

その意味では、イチロー選手のやり方は、日本人的な手法として非常に受け入れやすいのではないだろうか。参考にしても損は無いだろう。

ただ、ふと思うに、WBC優勝は名声なりそれなりの経済効果を生むと思われる。逆に、企業や官公庁でプロジェクトなりチーム編成を上手くやったからといって、各自にメリットがあるのだろうか? 卑近な例だが、例えば自腹を切ってメンバーに焼肉をご馳走してプロジェクトが上手く行ったとして、自腹分のメリットがあるんだろうか? 反対に、何もしない(場合によっては赤字垂れ流しの)駄目プロジェクトと同列に扱われるケースが少なくないのではないだろうか。

今回のWBCは、チームビルディングとして貴重なケーススタディになるとともに、チームに対するインセンティブの明確化の必要性をひしひしと感じた。

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