つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

プロジェクトマネジメント

QCDバランスと三角グラフ

QCD(Quality:品質 Cost:コスト Delivery:納期)のバランスをどうするかは、プロジェクトそのものの方針やプロジェクトマネジメントで大きな課題だ。また、そのバランスの可視化は、以前から少し気にしていた。 「アジャイルサムライ」のP89に”トレードオ…

イテレーションとトヨタカレンダー

先だっての講習で、イテレーションを全世界共通にして、(各国間の相違を含め)祝日によるベロシティ差異を吸収するにはトヨタカレンダー(方式)が良いよな~と漠然と考えてた。 で、今朝、トヨタの採用情報を確認。 http://toyota-saiyo.com/tech/i_recrui…

プロダクトオーナー研修

昨日と今日は、認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO)の研修。場所は秋葉原、講師はVernon Stinebaker氏など。ちなみに「プロダクトオーナー」は、ソフトウェア開発手法”スクラム”での役割の一つで、ソフトウェアプロダクトの総責任者。ユーザ要求の管理や…

PMI日本フォーラム2011

今日は、PMI日本フォーラムへ。本来は昨日と今日だったが、今回は土曜日に用事が発生したので、片方の今日のみの参加。ネットワーキング(懇親会)に出られなかったのは、少し残念。また、その関係もあって、ここ何回かフォーラムで会ってる人には会えなかっ…

プロジェクト管理ソフト (Webサービス) Gantter

今日見つけたのが、プロジェクト管理のソフトというかWebサービス。無料。Gantter。 https://app.gantter.com/ 先行タスクの指定とか達成率の入力などが可能。MS Project形式でのやりとりも可能。テスト的に作ってみたのが以下。 テストした限りでは、日本語…

成熟度と競争優位性

Maturity Model での「成熟」って何だろうって考えることがある。”成熟”という言葉そのものには成長のようなイメージがあって前向きだけど、”熟女”とか”熟年”とかなると、少し陰りのあるようなイメージも付きまとう。 個人的に、CMMが弊害が多い(多かった)…

ISO/IEC 6592 (JIS X 0126)も悪くないかも

ISO/IEC 6592(JIS X 0126)は、「応用システムの文書化要領」と題され、ITシステムでの文書のひな形と言える。実は最近目にして、「悪くないな~」との印象。 正確にはJISは2001年に改訂され、そちらが好印象。従来いくつかの文書で構成されているものを、1つ…

「はやぶさ、そうまでして君は」

昨年の年末には購入して、しばらく積ん読状態。2ヶ月近く前に読み終わった。そういえば感想を書いてなかったと思い、メモのつもりで記載。 「はやぶさ」のプロジェクトリーダー、川口淳一郎氏によるもの。 多少淡々と「はやぶさ」のプロジェクトのことが述べ…

「The Software Project Manager's Bridge to Agility」

少し急ぎ足だったけど読んだ本。 英語の本で、既存のソフトウェア開発プロセスへのアジャイル手法の組込みを意識したもの。既存プロセスとして、PMBOKでのプロセスを前提としている。 非常に気に入ったのは、PMBOKでの各プロセスの番号(章/項:例えば「プロ…

「戦艦大和誕生」

プロジェクトマネジメントの勉強のつもりで、特に日本での歴史物を読むことがあるけど、これもそんな観点で読んだ本。ネットの情報で、戦艦大和は同じ設計図での別の戦艦に対して、半分の工数や工期で建造したとのことをひょんな事で目にしたためだ。 http:/…

CPDとPDUをやっと登録

やっと、2010年分や2009年分のCPDとPDUを登録した。どちらも資格継続のために必要なもの。ただし2つでは、登録必須とか資格喪失に直結するかは異なる。ちなみに、CPDは日本技術士会への登録で、PDUはPMIへの登録。 受講後の証明書の保管が余り良くなくて、そ…

紅白歌合戦プロジェクトの振り返り

昨年暮れのNHK「紅白歌合戦」関連で、個人的に面白かったのが、Twitterでのつぶやき。アカウントは、 nhk_kouhaku 。以下で、少し過去のも読める。当日の様子もそうだったけど、プロジェクト進行の様子を知る上でも参考になった。 http://twilog.o…

「世界に誇る日本の建造物」

日本での橋、ダム、トンネルなどの土木建築物を扱ったムック本。サブタイトルとか表紙に、「現代日本を創ったビッグプロジェクト」、「石見銀山から東京湾アクアラインまで現代を映す日本の巨大建造物+土木遺産 500選」。 2008年出版で、当時もちらっと見た…

NHKアニメ「もしドラ」 3月放送

NHKで「もしドラ」(「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」)のアニメ版を放送するというのは知ってたけど、声優さんのスペシャルトークがYouTubeにアップされてた。 また、既にサイトもあって、以下。 http://www9.n…

駅伝プロジェクトでのPMOは?

正月2日と3日で時々見ていたTV番組は、「箱根駅伝」。今年は、接戦だった気がする。優勝もそうだけど、シード権争いも熾烈。見る側としては面白かったけど、出場チーム側からすると気が気ではなかっただろう。しかも、優勝の早稲田大学は、直前にエース級が…

ワンダー×ワンダー H2Aロケット打ち上げの舞台裏

今日面白かったTV番組は、NHK「ワンダー×ワンダー」。”完全密着!ロケット打ち上げの舞台裏”。H2Aロケット打ち上げの舞台裏。ドキュメンタリー部分+スタジオでのゲストとのQ&A。ゲストの一人は毛利さん。 三菱重工業での製造とか噴射実験、基地までの輸送な…

2010年雑記

大晦日なので、今年2010年に読んだ本や気になったことなどを書いてみる。読んだ後とかにブログに書こうと思いながらも、書くタイミングを失ったものが多い。(一部既に書いてることがあったら、ごめんなさい。) ・プリウスリコール 1月とか2月に話題となっ…

ビジネスロージャーナル「ITベンダ対ユーザ システム開発契約をめぐる紛争」

大掃除や年賀はがき作成をしながら、休みの時などに先週土曜日に買った本や雑誌をぱらぱら読んだ。 タイトルの雑誌は、先週の忘年会前に神田の書泉に行って、システム開発関連の判例とかを探した際に購入したもの。当初、ジュリスト別冊とかにありそうと思っ…

スクラムチームのシーズンオフ

冬なので、スポーツでのラグビーの話題や写真をポツポツと目にするようになった。 (ちなみに、社会人ラグビー大会の昨シーズンの決勝「トヨタ自動車 Vs. 三洋電機」戦は、2010年2月28日。) ソフトウェア開発のプロセス「スクラム」の勉強とか講習のせいか…

山を登りながら「ザ・ゴール」想起

今日は、伊勢原・大山。紅葉のライトアップ最終日だったので、急遽登ることにした。ただ最近、高尾山とか丹沢とかを登ったり、走ったりが多くなってる。(数年前とかなら、もっと頻繁に山などを走ってたんだけど。) 急な上り坂を登って、大山下社に到着。ラ…

PMI日本フォーラム2010 感想

昨日と今日は、PMI日本フォーラム2010。神保町近くの学術総合センター。昨年も参加したけど、同じように寒くて雨だったと思う。断片的だけど、感想などを。 ・基調講演の「東京証券取引所株式売買システム(arrowhead)の開発について」は、非常に参考になった…

プロジェクト管理 スケジュール短縮は世の常

PMI日本フォーラム2010に参加。ネットワーキング(懇親会)での一コマを紹介しとく。知り合いとの会話で、その知り合いとは昨年のフォーラムでちょっと話した程度で、1年ぶり。 会話は、工場で製品出荷のスケジュールが前倒しになっての、ある意味愚痴。なの…

プロジェクトファシリテーションに関してメモ

ある事情で、「プロジェクトファシリテーション」に関してメモしとく。どっちかというとプロジェクトマネジメント(PM)との関係/対比なので、細部になると「プロジェクトファシリテーション」を良く理解してなかったり、他の人の意見を聞いてみたいことも少…

フロー、フローチャートに、start/endを

フローを元に、やり取りしていたら、どうも勘違いが判明。こちらは、状態としてAもしくはBと思ってたら、相手は状態無し(Null状態)もあるし、AかつBもあると。勘違いの発生は、早い話、フローにちゃんとend(終了)が書かれてなかったから。条件分岐の後が、…

進水式と棟上げ

今日の勉強会の懇親会で、話題となった件。「進水式」と「棟上げ」。 勉強会のメンバーに造船系の人もいたので、懇親会での知り合いやその周りの人への質問。「船の進水式ってあるでしょう。シャンパンをぶつけたり、紙テープが乱舞するシーンのやつ。あの時…

製造業製品開発プロセス IPD

IPD(Integrated Product Development)は、「統合製品開発」と訳され、製品開発の統合マネジメントシステムである。参加している研究会で話が出て、ちょっと本とかを読んで勉強した。 ISOやCMM/CMMIなどと比較すれば、知名度は低い。対比的に考えれば、ゼロと…

予算と決算 監視の有り様

2010年度予算案が成立したそうだ。2,3日前から、「あれっ、決算が成立したってニュースに出るっけ?」と気になってた。 で、ちょっと調べたら、ちゃんと憲法90条に会計検査院が、国会に報告する旨が明記されてる。なお、会計検査院のページ見たけど、個別の…

Day2プロジェクトの本 システム統合の「正攻法」

言わずと知れた、三菱東京UFJ銀行でのDay2プロジェクトの様子を描いた本である。 本の帯での文言は以下。 将来に残すべき実務マニュアルの完全版! ITプロフェッショナルが明かす100の創意工夫 6000人の技術者、開発期間1000日超 2500億円が投じられた- 三…

2009年雑記

大晦日なので、今年2009年に読んだ本などを書いてみる。読んだ後とかにブログに書こうと思いながらも、書くタイミングを失ったものが多い。(一部既に書いてることがあったら、ごめんなさい。) ・「システムLSI設計のためのリユース・メソドロジ・マニュア…

プロジェクトの成功/失敗での、コストや期間の誤差

休みでの”積んToDo”対応その5。よく言われる、プロジェクトの成功率3割での、成功の判断基準の件。 成功率3割と書かれているけど、期限が1日でも延びたら失敗というのかとか、その期限の基準は計画の早期なのか終盤なのかを気にしていた。今年10月に開催さ…

©2005-2022 ほんだ事務所(honda-jimusyo) All rights reserved.