つれづれなる技術屋日記

しがない技術屋。専門は情報工学で、「つれづれ技術屋」って呼んで。

iPhone Safariでのメール先削除

自分の場合、iPhoneを使ってる際に、Safariで気になったURLを自分宛てにメールして、PCなどのブックマーク管理などを行っている。クラウドでのブックマーク管理サービスの利用も考えられるが、無料のものは公開前提とかが多いし、クラウドで保存したくないURLとかもあるためだ。

Safariでの下の方に表示されるツールバー → メールアイコンクリック で自分のメールアドレスを入れる操作になる。メール起動で、Toの指定で連絡帳が開き、そこでの選択になるわけだが、自分だけをグループ化してそれを優先させるとか、自分の連絡帳表示を上になるような工夫をしてきた。

ここ何年かは、ツールバーのクリックでメールやAirDropなどの表示の上の方に、メールやLINEなどでの利用先が表示される機能を利用してきた。ただ、これが勝手にLINEやメールでの再手先が表示され、自分宛てがほぼ100%の自分としてはメールの自分のアイコン表示だけにして欲しくて、不便にすら感じていた。不便というか、不要なおせっかい。

ここ2,3か月は、LINEでのスレッド削除などを行ったこともあり、メールの自分宛が左端に表示され、その次に知り合いのLINE、知り合いのメッセージだった。ところが今朝になったら、特にLINEでやり取りして無かったのに、知り合いのLINEが左端になって、自分は右端に近い位置へ。一瞬ある意味誤送信しそうになって、ヒヤリ。少しまずいと思って、ちょっと操作してみた。そして、知り合いのLINEアイコンを長押ししたら、以下のように”おすすめを減らす”が表示された。

 

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”おすすめを減らす”をクリックしたら、そのアイコンが消えた。知り合いのメッセージアイコンなども同様にして消して、自分のメールアイコンだけにできた。ちなみに

iOS 14.8。

ここ何年か悩んでたのが、氷解したような感じで、うれしいやら拍子抜け。(海外のには)余計なおせっかいの類の機能アップとかが少なくないけど、今回みたいに使わないようにできる操作があるとありがたい。今度そんなのに遭遇したら、駄目モトで、長押しとかをやってみようかと思う。

 

 

 

 

 

新型コロナ感染者数激減 NSP14・APOBEC、ワクチン接種でもマスク

最近、日本での新型コロナ感染者数激減の理由として、「NSP14」なる酵素たんぱく質が話題となった。10月での日本人類遺伝学会の発表とのことで、新聞やテレビでも取り上げられてた。新型コロナウイルスでの変異修復に関係し、NSP14が修復に働きかけるが、その機能が衰えたというもの。

テレビとかで聞いて、「でも、それだと最近のイスラエルとかイギリスの感染者数増大の説明が、つかないような気がする」なんて少し思ってた。そしたら今朝のテレ朝「モーニングショー」で、その「NSP14」の活動を鈍らせる「アポベック」(APOBEC)が取り上げられた。「アポベック」の働きの活発な人が、東アジアなどに多いと。

 

https://twitter.com/morningshow_tv/status/1455411724404682752

 

少し納得した。

 

ただしがあって、個人的に、日本での急減理由の筆頭かというと、少し懐疑的に思えた。「アポベック」が日本での急増と急減の筆頭だとしたら、日本での8月での急増があまりに大き過ぎであるためである。そして、他の東アジアも急減したら良さそうなのに、そうでもない点である。

 

やはり個人的には、日本の(急増と)急減の理由は以下辺りに思える。

・東京オリパラの終了

北京冬季五輪の関係で、多分日本への中国からの入国者が激減

・ワクチン接種

・スーパーなどで、ワクチン接種完了でもマスクで入場が相当徹底されてた

・デパ地下とか家庭内感染など、感染者発生場所がニュースなどでに取り上げられて、具体的な感染対策に役立った

 

これらの次に、アポベックとかがあるように思っている。

 

なお、「ワクチン接種完了でもマスクを!」は、日本よりも台湾が顕著に思える。札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学での感染者数のグラフを示す。対比的に、イギリスでのそれも一緒に表示。人口あたりでの7日間のもので、縦軸は対数目盛。

https://twitter.com/https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html?kw=Japan%2CTaiwan%2CUnited%20Kingdom&y=0&dmin=2021-05-01&n=jmorningshow_tv/status/1455411724404682752

スナップショットが以下。

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マスクに対する台湾の対処は、以下辺りが参考になると思われる。日本台湾交流協会での、日本語での記述。直近では、第2級が継続しているが○○に注意みたいなお知らせがある。

www.koryu.or.jp

日本でのそれがスーパーなどでの自主的というかボトムアップ的なのに対して、台湾の場合は担当部署からの正式な要請である点が大きな違いかと思う。また、台湾の場合、具体的な記述になっている。お知らせを追加を含め適宜更新していて、レベル第2級の維持(8月24日~9月6日)とかでは、病院の見舞いやシュノーケル等マリーンスポーツなどに言及していたりしている。

 

アポベックにしろ、日本での新型コロナ感染者数激減の理由を探ることは良い事と思う。と同時に、新型コロナ感染者の感染者に関する情報取得や、微増でも水際対策などの対策を起動する仕組みが重要であろう。

時々各都道府県の感染者場情報を見るが、感染者数ピークと同じように、番号と年齢層辺りがあるだけで、居住地等を調査中としているところが多い。都道府県内や都道府県と国との情報では記載されているのかもしれないが、行動履歴の概要とか県外の人との接触の有無などは、なるべく公表した方が良いと考える。ちなみに、県や市でクラスター分析を継続して公表している自治体(というか保健所経由?)が、ポツリポツリとある。解決済みと未解決クラスターの区別が分りにくかったり直近が記載での下の方の記載で、欲するクラスター情報へ行きつくのが面倒なところが多い。が、クラスター情報の方が、記述項目の少ない感染者情報よりも、各自治体の状況概要を知る上で役立つことが多い。

 

新型コロナ感染者数激減の日本だが、アポベックのようにウイルスそのものでの原因探索と同時に、感染者数少ない今のうちに感染者情報把握を充実し、微増を含めた感染拡大への備えを行っておくべきと考える。

 

 

アニメ「鬼滅の刃」 CS放送では全漢字にルビ

CS放送を見ながらチャンネル回してたら、アニメ「鬼滅の刃」の無限列車編の第1話だった。アニマックスチャンネル。今日24日のは、地上波では2週前の10日深夜に放送された回。地上波→CSでの放送が結構早くて、少しびっくりした。後述するのにも少し驚いて、急遽録画。

アニメ「鬼滅の刃」に関しては、立志編が同じアニマックスチャンネルで昨年年末に一挙放送されたのを見たりして、にわかに興味を持った。別ブログで述べたが、柱合会議(ちゅうごうかいぎ)前の裁判の様子が、技術屋目線でも非常に面白かった。

その一挙放送の時もそうだったと思うが、CSでの字幕では、すべての漢字にルビを振っている。例えば、”鬼”といった漢字にも”おに”とルビ。地上波では、難しい字や人名にはルビが付くが、全部と言うわけではない。

 

「傷跡も残らず回復するだろう」のセリフに対する字幕の違いが以下。

 

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上が地上波。

 

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上がCS(アニマックスチャンネル)放送。

 

CS放送の方が、小学生低学年でも、国語辞典や漢和辞典を利用しながらの結構な国語の勉強になるかもと思った。

 

また、こういうルビを付ける作業は馬鹿にならないだろうが、何らかの保護、特に著作権辺り(隣接的な権利)での保護ってあるんだろうかとふと考えてしまった。

 

なお、前述では2週間遅れと書いたが、来週は地上波が選挙で放送無し。なので、その後は1週違いで、地上波→CS放送となる。実際は地上波放送後の作業ではないだろうが、1週間ですべての漢字にルビを付けることになる。そのための作業として、電子化/効率化しているのかもしれない。ふとそんなことも思った。

 

 

追記(2021/10/31):CSアニマックスでの無限列車編第2話で少し細部で確認したら、漢字ルビ以外にも、地上波と違う点がちらほらあるのに気が付いた。例えば第2話での最初の鬼との格闘のシーンで、地上波は”オオォオーッ!”なのに、CSでは”(咆哮)”でほうこうのルビ。その直前では、地上波が2行なのに、CSでは1行を2回に分けたりする。後者は他にも結構ありそうだ。そう考えると、ますます字幕も何らかの権利保護があっても良さそうに思えて来た。

 

 

追記(2021/11/14):CSアニマックスでの無限列車編の放送が、今日は第3話だった。事前の(EPGなどの)予定では、第4話。つまり地上波と1週遅れが続くはずだったけど、2週遅れに戻ったということ。多分、やはり字幕などで処理が追いつかないのだと思う。(1回はやったけど、残業なり人の確保で、継続するには課題ありみたいな感じだろう。)

 

 

日経「私の履歴書」で吉野彰氏 リチウムイオン電池での事業化、本体からの撤退

今月の日経新聞私の履歴書」は、吉野彰氏。ご存知かと思うが、ノーベル賞受賞者で、旭化成名誉フェロー。

 

ここ数日は、リチウムイオン電池の研究開発から事業化の話が続いており、技術屋の我々としても興味深い話が多い。自分は馴染みがなかったが、研究テーマを絞り込む「悪魔の川」、研究開発での性能やコストなどの壁の「死の谷」、事業化での壁の「ダーウィンの海」が存在するとして、それぞれのフェーズ(壁)での苦労話が述べられてる。

 

18日の「黒ダイヤ」と題する回では、材料の購入の際に目的などを言えずに苦労する話。19日の「死の谷」と題する回では、量産に向けての一コマとしてテニス合宿でのメンバーの写真が掲載されている。この辺りは、研究開発とか設計でのプロジェクトでの、対外的な交渉やチーム形成で大なり小なり皆さん経験することと思われる。ノーベル賞受賞者としての履歴書と言うより、「プロジェクトX」のような感じで、技術屋我々でも身近に感じられた。

 

なお、21日の「新型電池誕生」の回では、ソニーの方が先に製品発表したことに触れられてる。そして今日23日の「IT革命」の回では、リチウムイオン電池の量産のために設立した、東芝との合併会社の解消に触れられてる。旭化成に戻るか、東芝に移籍するか選択を迫られた社員の事に、胸を痛めてる旨が述べられてる。

前者は、吉野氏のノーベル賞受賞の頃に、電気電子の人たちから聞かされることが多かった。その分野でのキーマンなどの話が少なくなかったが、テレビなどでも話されたか?? また後者は、リチウムイオン電池に限らず、液晶や半導体などでも起きてて、”選択と集中”の名のもとでの一時期を象徴する1つに思えてしまう。

 

あと1週間ほど掲載される。ノーベル受賞者から見た、日本での技術力とか製品化への思いみたいな話も出てくるのかもしれない。そんなことも少し期待して、読んで行こうと思う。

 

 

新型コロナ 新規感染者数は地下鉄利用客数と逆相関?

今朝の日経新聞の首都圏版に、東京都の新型コロナ感染者数の急減に関して、モニタリング会議で繁華街の滞留人口減とワクチン接種が進んだことを理由とした記事が出てた。記事での見出しはワクチン”接種進展寄与”。大臣による感染者数急増理由などでも同様だけど、筆頭原因程度を述べて、人流抑制をとかリモート就労を連呼するのと似てて、何だかな~と思える。オリンピック/パラリンピックが終わったことが書かれてないから、違和感がなおさら。

 

繁華街の滞留人口減って、都医学研によるデータと思われるが、18時から24時を含め全体的に、昨年5月から今年5月まで高水準を維持してる。直近での減少を理由とするなら、新規感染者数が昨年5月から一定になりそうだがそうでもない。

今年のGWも直前と比較して人流が激減しているが、感染者数はむしろ増大。その辺りの説明もつかない、、、。

 

実は個人的に、人流なり滞留人口って、新型コロナ新規感染者数と、さほど相関無いんじゃないかと思ってた。むしろ成田や羽田の旅客数と相関?と思いつつも、これらのデータって、年に1度の公表みたいで諦め。(地方の小さな空港の方が、データ公表が行われている?)

東京駅などの利用客数もデータが無いのは似たようなもの。東京駅界隈の人流はそれなりに分るが、新型コロナの急激な増加と激減のようなピークと、相関になりにくいと感じた。

 

で、つらつらと、交通機関の利用客数がタイムリーに分らないかと調べて行きついたのが、東京都の都営地下鉄利用客数。今年のお盆での利用客数減が、繁華街の人流減よりも分かりやすい。

当然というと変だが、都営地下鉄利用客数は、暮れと正月も一旦急減。そしてGWは、暮れや盆より極端ではないが、少し減っている。

それらを考えると、東京都の(都営)地下鉄利用客数が減って、東京都を含め全国の感染者が増える感じ。個人的な推量とイメージでは、成田や羽田などへ海外から、東京都などで感染広がって暮れや盆で、(東京都の地下鉄利用とかは減るのに)全国へ。そんな感じ。

 

一応、新規感染者数と都営地下鉄利用客数の、サイトとスナップショットは以下。

新規感染者数はNHKサイト。

【東京都】新型コロナウイルス感染者数・死者数の推移・累計グラフ:最新ニュース-NHK

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都営地下鉄利用客数は都のサイト。

東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト

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新型コロナの新規感染者数の原因(因子)を、複数考えることは重要と思われる。今回は都内の地下鉄利用客数がたまたま数値的に逆相関ありそうと述べたが、他に考えられるものがあるだろう。特に暮れや盆の人の移動は関係しそうだが、それの日々(に近い頻度で)更新されるデータ探しは重要と思える。場合によっては、データ取得やデータ発表なども検討かと思う。

 

新型コロナを少し長い目で見るとSARSの仲間で、新型コロナ自体の変異も人に大きく影響するものが少なくない。ワクチン効果が言われているが永久的ではないわけだし、変異での重症化が、その都度心配の種になることも予想できる。海外との水際作戦、そして国内での水際作戦のためにも、新規感染者数の原因(因子)をモニタリングしておくことは重要と考える。

変更履歴 直近は下?

このところ、とある勉強会でのドキュメントをいくつか確認している。会の複数の規則のドキュメント。

昨日あたり、読んでる時のイライラ度が結構ピークに。前から少し気になってたが、各ドキュメントの変更履歴が、降順というか直近が下の方。

  R1   2021/09/10 ○○ 第3条を削除 
  R1.1 2021/09/20 ○○ 第5条 ~しなければならない を ~しても良いに変更

みたいな記述。上の例だと2個だが、これが20年近くで数個とか、多ければ30個程度。規則自体が数個なので、関連性の確認、以前話題となった修正が行われたかの確認をやってると相当疲れてきてイライラ。

 

大昔のメカやハードウェアの図面では、隅っこにバージョンでの変更履歴書いたり、承認印を設けたりしてた。変更履歴は追加する格好なので、特に手書きの時代には、下の方に追加するのが普通だった。

図面が電子化されても、変更履歴欄は同様な運用が多かった気がする。当時は表での追加やコピー&ペーストが難しかったのが理由だろう。

直近を上に書くタイプと、直近を下に書くタイプとの対比は以下。

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大昔のソフトウェアドキュメントも手書き時代があったわけで、変更履歴に関しては直近を下にすることが行われていた。ただ、自分の場合、日本語ワープロとか、その後のパソコンでの文書ソフトの利用、そしてグループ内の合意もあって、直近を上の方にしてた。その方が、変更を実施したかの最初の確認に役立つ。バグレポートなり課題管理での記述と、ドキュメントへの反映の整合性の第1歩というわけだ。

 

そういう背景もあって、この変更管理の記述の件を、会に提起しようかなと考えてる状態。

ただしがあって昨今は、”差分”で、版での違いが細部までわかる。なので、手入力の変更記述よりも差分での情報の方が的確である。さらに言えば、大きな課題が、複数のドキュメント(規則)での整合性。特に、規則Aをこう変更するから規則Bをこう変更すると決めたのに、規則Aしか変更してない。そんな不整合が2,3ある。何年にもわたるドキュメントなので、当時の担当者がいないケースも。むしろそちらの方が課題で、俯瞰的な変更履歴というか変更管理をどうにかすべきとの意識が強くなってる。

 

10年、20年といったレンジで考えると、たかが変更履歴、されど変更履歴である。

 

アニメ「鬼滅の刃」に見る合意形成 

何気にテレビのチャンネルを回していたら、アニメ「鬼滅の刃」。地上波だったので、少し気に思って調べたら、フジテレビが、「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」の放送予定を前に、アニメ版を複数回にわたって放送しているとのこと。

www.fujitv.co.jp
実は、昨年の暮れにCS放送で、アニメ「鬼滅の刃」の一挙放送があった。それまで漫画もアニメの放送も目にしたことはなかったが、映画や音楽が話題になってて、時代の流れの勉強にでもなるかなと思って録画再生した。鬼が人間を食べるというので、なんか「進撃の巨人」みたいな感じかな~と思いつつも、絵柄が進撃の巨人よりも子供向け?みたいな感覚だった。

が、背景などの描画がリアルだし、登場人物の動きもスムーズというか微細。(調べたら、主となる制作会社でアニメのためのツール開発チームがいたり、地方だったりも気になって見続けた。)

雪とか林の様子、夕焼け、、、。特にアニメ第1話での、雪の中の鳥を絡めたシーンには、身震いするくらいの感動に近かった。大げさかもしれないが。

 

で、このブログって技術ネタが多いのだが、アニメ「鬼滅の刃」でも結構参考になりそうと思う部分があったので紹介したい。第21話~第23話での、お館様(おやかたさま)と呼ばれる鬼退治の鬼殺隊当主との会議。本来鬼退治をすべき主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼である妹の禰豆子(ねずこ)を連れていることで隊律違反を問われる。言わば、定例の柱合会議(ちゅうごうかいぎ)前の裁判で、シーンの主は第22話。

 第21話 隊律違反

 第22話 お館様 ★

 第23話 柱合会議

柱(はしら)と呼ばれる9人が、ある意味勝手に意見を述べる。隊律違反だから妹を含めて殺すべし、炭治郎をかばった柱の富岡も処分すべし、処罰は後でも良くて弁明させたいとの意見など色々。アニメとして少し面白かったのは、どっちでも良いみたいな考えが二人? 実際の会議でも、この類の人は少なくない。ただしがあって、付和雷同みたいな言い方よりも、気持ち的に中間と言うべき人たち。

 

お館様は、他の情報も持ってて、どちらかというと今回のケースは認めるべきとの考え。しかし、今は柱のメンバーでは罰すべしとの意見が多いという状況。そのため、急進派というか頑固に処罰すべしを言う複数の柱が、お館様に反発する。

お館様が元柱からの手紙などを知らせるが、処罰すべし派は納得しない。そして、処罰すべし派の筆頭が、禰豆子を刀で傷付けて、鬼なら人を食うはずとその場で実験する。人の血で人を襲うとのことで、処罰すべし派の筆頭が自傷して、傷ついた箱の中の禰豆子へ血を垂らす。

結果的には、それでも禰豆子は我慢して、人である筆頭を襲おうとしない。つまり、禰豆子は鬼ではあるが、人は襲わないだろうとの結論に至る。

 

企業の会議とかよりも、ずっと実証的だとは言い過ぎかもしれないが、参考にして良いシーンと感じた。また、前述でどっちでも良い派というか中間派の事を述べたが、処罰すべし派も各自微妙に考えが違う。処罰すべし派と一線を画す人にも、擁護に近い人もいれば、弁明させる程度の人もいる。会議メンバーを二元的にしか考えられずに失敗してしまうケースが少なくないが、その対比として参考になるとも言える。

企業の会議とかだと、製品の実現でA案とB案の対立みたいなイメージある。ただし実際の現場では外部の取引とか社内紛争のとばっちりで、A'案とB'案に大きく変容したり、いつの間にかA案とB案の主張が逆転に近かったりする。中間派は早く製品化すべきと思って、だんだん小田原評定に思えたりする、、、。

あるいはトップダウンで、「スピード感を持って」と「品質第一」辺りをタイムラグがあったり、交互にだろうけど言われて、派が分かれたり検討が堂々巡り、、、。

実証したり、その実証で素直に考えを改める、そんな態度が必要だが、「鬼滅の刃」のこのシーンがそれを思い出させてくれる気がする。

 

上で述べた放送では、以下辺りに放送されるかもしれない。興味があればどうぞ。

    『鬼滅の刃』 第五夜 柱合会議・蝶屋敷編 
     ⑤9月23日(木祝) 19時~21時20分 

 

 

蛇足:今年4月だったと思うが、鹿児島県の小さな会社での毛筆フォントの事を目にした。会話が鹿児島弁のインテネーションで、自分の出身県で気にして見てた。そしたら、少し見たことのあるフォント。鬼滅の刃でも使われているフォントとか。意外なところで「鬼滅の刃」親近感すら覚えた。

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